らーめんキッチン なると Naru-TO
帯広市郊外の住宅街にある人気のラーメン店。この店のラーメンの特徴は、何と言っても無化学調味料の鶏白湯スープ。店内は右側にカウンター席があり、左側には小上がりになった広めのテーブル席がある。
この店の1番人気は「なると醤油(ラーメン)」。スープは15時間かけて作られる濁った鶏白湯スープで、これにマグロ節などでとった魚介系スープを併せ、Wスープに仕上げている。さらに天然発酵調味料(魚醤のような風味?)で作られた醤油ダレや鰹節の香味油が加わることで、干しエビのような乾物の風味も感じられ、味に深みを与えている。2番人気の「きたろう醤油(ラーメン)」は、創業時の店名を冠したラーメン。鶏白湯スープに鰹節香味油を加えた濃厚なスープであるが、魚介の風味が出すぎておらず、実にバランスが良い。「なると醤油」が僕の1番のお勧めだが、この「きたろう醤油」も甲乙つけがたいくらい美味しい。どちらも無化学調味料の鶏白湯スープであるため、後味が良く、意外とサッパリとしていて飲んでも飲み飽きない美味しさである。具材はどちらもチャーシューやシナチク、ネギ、海苔、ゆで卵とシンプル。「きたろう醤油」には更に鶏ツクネが入っている。麺は北海道産小麦粉をメインに、全粒粉をブレンドして作られた自家製麺。基本の麺は中細のほぼストレートに近い縮れ麺で、しっかりとしたコシがあっていい。この他に限定10食の真っ赤な“とうがらし麺”や茶色っぽい“太麺”などもある。
「なると醤油」と「きたろう醤油」の2つは、「ミニチャーシュー丼」か「ミニしょうが焼き丼」をセットにした「らーめんセット」にすることもできる。中でも「なると醤油」と「ミニチャーシュー丼」の組み合わせがベストであろう。「ミニチャーシュー丼」は、白飯の上に刻み海苔が載り、その上にサイコロ状のチャーシューとタレがかかったもの。ラーメンのチャーシューは少し硬く脱水気味だが、「ミニチャーシュー丼」にするとさほど気にならなくなり、ラーメンのスープとも良く合う。一方、「ミニしょうが焼き丼」はタレがやや甘すぎるような気がする。ちなみに、店内は禁煙になっており、混んでいると多少時間がかかることも。(2014年3月追加)
帯広市稲田町基線13-9
電話番号:0155-47-5415
定休日:日曜
営業時間:11時半〜14時半、17時〜20時(土曜と祝日は昼のみの営業、またスープがなくなり次第終了)
予算:なると醤油730円、らーめんセット980円
アクセス:JR帯広駅から車で15分
最寄りのランドマーク:帯広工業高校
お勧めポイント:無化学調味料の鶏白湯スープが美味しいラーメン店