オステリア バッコ

 新潟大学医学部近くの住宅街にあるイタリアン。2024年8月にリニューアルオープンしたらしいが、今回の記事は、リニューアル前の2024年1月当時のものである。
 マンションの1階の扉を開けると、入口近くにワインセラーがあり、夫婦2人でやっているにしてはキャパが大きめで、ゆったりとした家庭的な雰囲気。また、窓が広く大きいせいか?取材の1月時には、店内の足元は冷え冷えとしていた。
 今回はランチコースの7700円(リニューアルオープン後の現在は、何故か6600円にプライスダウン)をいただいたが、どの料理も塩味がピッタっと決まっており、実に味が洗練されていた。地元新潟の新鮮食材をシンプルかつ最大限に引き出している三善シェフのスキルは、ただ者ではないと感じさせた。東京で評価するなら2つ星相当であろうが、地方都市でこの価格とクオリティの料理を提供できていることを考慮して、今回は3つ星とした。
 ちなみに、料理は全て前日までの予約が必要なのでご注意を。次回、新潟を訪れた際には、ディナーコースを味わってみたいと思わせるような素晴らしいリストランテであった。(2024年8月追加)
https://www.osteria-bacco.com

新潟市中央区西大畑町591−1 異人池ハウス1階 
電話番号:025-211-4994
定休日:火曜と水曜
営業時間:12時〜13時半、18時〜19時半(最終入店時間)
予算:(前日までの予約が必要)ランチコース6600円 、ディナーコース8800円と12100円
アクセス:JR新潟駅から萬代橋を渡り、古町通り、西堀通りを過ぎ、三井住友銀行を過ぎてもなお直進する(ここで道路が片道一車線に細くなる)。新潟中央警察署を過ぎ、左の丘に新潟大学医学部を見ながら緩やかに右に曲がった坂を上がると、正面に大きなえんじ色の建物が見える。JR新潟駅から車で12分
最寄りのランドマーク:新潟中央警察署、どっぺり坂
お勧めポイント:地方レベルとは思えないコスパ抜群な美食イタリアン

左の丘に新潟大学医学部を見ながら緩やかに右に曲がった坂を上がると、正面に大きなえんじ色の建物が見える 白い壁のココです マンションの1階にある扉を開けると、入口近くにはワインセラーがあり、取材当時の店は、ご夫婦2人でやっているにしてはキャパが大きめで、ゆったりとした家庭的な雰囲気 窓が広く大きいせいか?取材時の1月には、店内の足元は冷え冷えとしていた ドリンクメニュー。4950円(3〜4杯で少なめ)と8800円のペアリングワインもある 今回はランチコースの7700円(リニューアルオープン後の現在は、何故か6600円にプライスダウン)をいただいた 食後酒のメニュー 「鰤のバットゥータ」 紅芯大根などを合わせた鰤のタルタルで、ほんのりとヴィネガーを感じる。紅芯大根のシャキシャキとした食感とケイパーの風味が鰤とよく合う。塩味、酸味、鰤と野菜とのバランス、全てが洗練されている 「穴子のフリット」 穴子の下にはチーズやトマト、カポナータなどが。サクッと揚がった大振りの地物穴子は、北海道の真穴子に近く、鱧のようにプリッとしている。やはり塩味はピッタリで、モッツアレラチーズやスプラウト、トマトとの相性も最高 バゲットのようなハード系パンとバジルのフォカッチャ。バゲットよりもフォカッチャの方が圧倒的に美味しい 「真鱈の白子のジェノヴェーゼ タリアテッレ」 タリアテッレは、生パスタのような食感。白子を使ったパスタは一般的に塩味が多いと思うが、マイルドで優しいジェノヴェーゼソースなので、以外にも白子の風味は損なわれていない 「トランペット茸のカヴァテッリ」。カヴァテッリは馬の蹄を模したパスタで、イノシシとトランペット茸のボロネーゼのようなパスタ。パスタのモチモチした食感と新潟産イノシシの旨み、トランペット茸による独特の香り、全てが調和している「エゾ鹿のロースト」エゾ鹿の質、その火の通し方、菊芋のピューレ、ブイヨンにマルサラとマスタードを加えたソース、どれを取っても文句のつけようのないくらい完璧な出来
お口直しのグラニテは「ハーブのシャーベット」。ハーブの香りが強めだ デザートは「苺とマスカルポーネ・サーバ」 サクッと焼かれたメレンゲが切ると、中は芳醇なマスカルポーネが。上にはミルクジェラートがのっており、食感、味、甘み、ブドウを煮詰めたハッシュソース、全てのバランスが素晴らしく、また食べたい!と思わせる逸品 飲み物はハーブティーかコーヒー、エスプレッソ。ハーブティーには地元新潟・野山のボタニカル茶もある 小菓子はどれも美味しいエスプレッソは普通