閉店 オプトゥニールケイ Obtenirl K
今年2月にオープンした狸小路のフレンチレストラン。実は、この店のオーナーシェフである藤谷さんは、元「札幌・コートドール」の料理長だった方。彼の料理長時代の料理を食べたことがあるが、以前のコートドールのイメージと全く変わらない料理だったように思う。しかし、この店をオープンしてからの彼の料理は、素材の味を生かしたモダンフレンチへと変貌を遂げた。
エレベーターを降りると、ビルのワンフロア全てがレストランとなっている。客席はオープンキッチンの調理場を囲むようにコの字型に配置されており、入口側のキッチン沿いにはカウンター席もある。現在は接客経験の乏しいサービスの方が1名と、調理場には見習い料理人しかいないため、料理を供するスピードやサービスに関してはあまり期待しないで欲しい。
ランチメニューを見ると、4000円と7000円のコースの他、「白老牛のハンバーグ」や「白老阿部牛ビーフカレー」、「小林農園平飼い卵のオムライス」などのアラカルトメニューがある。ディナーメニューは5000円、8000円、13000円の3コースがあるが、13000円の「シェフのスペシャルコース」だけは予約が必要。さらに、ディナータイムだけは前菜からデザートまでの全ての料理がアラカルトメニューで注文が可能だ。ワインリストを見ると、ほぼ新しいヴィンテージのものしかないが、2013年〜2014年の「ケンゾーエステイト」だけは充実していて、全てにハーフサイズがあった。この日のグラスワインはシャンパンが1種類の他、白が6種類、赤が5種類あり、グラスの日本酒も数種類あった。
この日注文したのは8000円の「計8品 季節のおまかせコース」。料理は少量多皿の現代的なフレンチで、ビジュアルが美しいだけではなく、素材の個性が感じられる素晴らしい料理だった。素材はシェフの出身地である江差周辺の道南食材が多く、デザートのブランマンジェがやや硬めだった以外はどれも美味しかった。(2017年8月追加)
http://www.obternirk.com
中央区南3条西5丁目36-1 F.Dress五番街ビル5階
電話番号:011-222-7030
定休日:月曜
営業時間:12時~13時、18時~22時(日曜は21時まで)
予算:【ランチコース】4000円、7000円、【ディナーコース】5000円、8000円、13000円(要予約)
アクセス:地下鉄南北線・すすきの駅2番出口を出て、サンクスのある交差点を右折。観覧車のある「ノルベサ」の交差点を過ぎ、狸小路を左折するとすぐ左側のビル。すすきの駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:ノルベサ、狸小路5丁目
お勧めポイント:美しさと美味しさを兼ね備えたモダンフレンチ
狸小路5丁目入口にあります
5階です
エレベーターで上がります
エレベーターを出ると店内が・・・・。手前にオープンキッチンのカウンター席が、奥にテーブル席が見えます
テーブル席から見たオープンキッチンのカウンター席。シェフとサービスの女性が見えます
奥のテーブル席
本日のグラスワイン(シャンパン1種、白ワイン6種)
本日のグラスワイン(赤ワイン5種)
本日のグラスワイン(日本酒5種)
ソフトドリンク
アミューズの「シューとクロワッサン」はアンチョビ風味
バターは深みがなく、オリーブオイルはフルーティーさに欠け、イマイチ
最初の1品目は・・・
コートドールのスペシャリティでもある「赤ピーマンのムース」。これはトロトロで秀逸!
パンはミニバゲットとフォカッチャ
2品目は「毛蟹と塩水ウニ、アボガド、キャビア、をジュレで」
3品目は道南・天ノ川の「天然鮎のフリット」
4品目は「道南・ゴールドラッシュの冷たいスープ」。
5品目は「ゴールドラッシュのヤングコーンのグリル・サマートリュフのせ」
6品目は「北海道産・真鯛のグリル」
口直しの「ライムのソルベ」
7品目は「帯広産・短角牛のロースト」は、焼き方もさることながら、ソーズが絶品!!
デザートは3種から選ぶ
口直しの「ヨーグルトアイスのパッションフルーツソース」は、食感、甘さ、ソースとの相性ともに最高
「モカショコラのガトー」はカカオの香りが感じられ、お勧め!
ココナッツ風味のブランマンジェはやや硬めでイマイチ
エスプレッソ
良い店は小菓子も美味しい