レ・セレブリテ

 ホテル日航熊本のメインダイニング。ホテルの2階へ上がると、エントランスの右側にウェイティングバーがある。さらに通路を進むと、通路を挟むように縦長のダイニングがあり、この日は3〜6テーブル毎に一つのパーティッションに仕切られていた。
 メニューは季節によっていろいろなプランがあるが、今回はランチとディナー共通メニューで、店名を冠した「セレブリテ」の10500円を予約。ドリンクメニューを見ると、ランチタイムのグラスワインは、各1種類ずつしかないが、ディナータイムのグラスワインは、シャンパン1種類、赤白各3種類、ロゼが1種類。
 まず出てきたアミューズは、「トウモロコシのパンとフォアグラのカナッペ」、「ブータンノワール」、「ウニのロワイヤル」。続くスープは、芦北産のアゴ出汁と天草大王、熊本県産野菜から抽出したという「ダブルコンソメ」。旨味は十分だが、逆にアゴ出汁の味と香りが勝ってしまい、煮干ラーメンのスープのような味に。一皿目の前菜は、「初鰹とハマグリ トマトのエキスのエスプーマ仕立て」。添えられた新タマネギスライスのシャキシャキとした食感と筍の食感がいい。熱々の2種のパンは食感も中途半端だが、何よりも小麦の香りに乏しい。二皿目の前菜は「イサキのグリル」。塩加減は良かったが、火が通り過ぎていた。「サフラン風味のカニピラフ」は実に美味しく、完成度が高いだけに、添えられた甲殻類のスープやカニ味噌、オリーブペーストなどは、入れない方が良かった。メインの「黒毛和牛のフィレ肉のグリル」は、素材自体は美味しいが、フォンドボーと白ワインのソース、トウモロコシのピューレなどを含めたトータルな味はごく普通であった。さらに、口直しの「メロンシャーベット」、「ババ(ブリオッシュをラム酒に浸したもの)」、エスプレッソと続き、「芦北町のほうじ茶」と「小菓子」で終了となった。
 サービスは画一的でスキルは高くなく、全体的な印象としては、よくあるホテルレストランの域を出ていない。正直、大都市のフレンチとして評価すれば、掲載できないレベルであるが、地方都市として考えれば、ずば抜けて美味しいものはないものの、どれも上手くまとめており、雰囲気も含めてギリギリ1つ星といったところだ。(2019年8月追加)
https://nikko-kumamoto.co.jp/restaurant-2/celebrites

熊本市中央区上通町2-1 ホテル日航熊本2階  
電話番号:096-211-1663
定休日:無休
営業時間:11時半~14時、17時半~20時
予算:【ランチ】3000円、4500円、6000円、9000円、10500円、15000円、【ディナー】6000円、9000円、10500円、15000円
アクセス:熊本市電・通町電停を降りると目の前。通町電停から徒歩1分
最寄りのランドマーク:通町電停
お勧めポイント:ホテル日航熊本のメインダイニングによるフレンチ

ホテルの2階へ上がると、エントランスの右側にウェイティングバーがある さらに通路を進むと、通路を挟むように縦長のダイニングがあり・・・ この日は3〜6テーブル毎に一つのパーティッションに仕切られていた ランチタイムのグラスワインは、各1種類ずつしかないが、ディナータイムのグラスワインは、シャンパン1種類、赤白各3種類、ロゼが1種類 メニューは季節によっていろいろなプランがあるが、今回はランチとディナー共通メニューで、店名を冠した「セレブリテ」の10500円 まず出てきたアミューズは、「トウモロコシのパンとフォアグラのカナッペ」、「ブータンノワール」、「ウニのロワイヤル」であったが、写真を撮り忘れた。続くスープは、芦北産のアゴ出汁と天草大王、熊本県産野菜から抽出したという「ダブルコンソメ」。旨味は十分だが、逆にアゴ出汁の味と香りが勝ってしまい、煮干ラーメンのスープのような味に 一皿目の前菜は、「初鰹とハマグリ トマトのエキスのエスプーマ仕立て」 添えられた新タマネギスライスのシャキシャキとした食感と筍の食感がいい 熱々の2種のパンは食感も中途半端だが、何よりも小麦の香りに乏しい 二皿目の前菜は「イサキのグリル」 塩加減は良かったが、火が通り過ぎていた 「サフラン風味のカニピラフ」は、実に美味しい皿に盛り付けたところ 添えられた甲殻類のスープやカニ味噌、オリーブペースト 完成度が高いだけに、添えられた甲殻類のスープやカニ味噌、オリーブペーストなどは、入れない方が良かった メインの「黒毛和牛のフィレ肉のグリル」素材自体は美味しいが、フォンドボーと白ワインのソース、トウモロコシのピューレなどを含めたトータルな味はごく普通であった 口直しの「メロンシャーベット」 これはまあ普通 「ババ(ブリオッシュをラム酒に浸したもの)」 アマゾンカカオのブリオッシュに黒糖とゴールドラム酒のアイスをのせたもの。ババと名乗っているにも関わらず、全くラム酒が香らず、完成度は低かった 「エスプレッソ」 「芦北町のほうじ茶」と「小菓子」「小菓子」