串揚げ あもん

 ミシュランガイド1つ星の日本料理店「あざぶ 一期(いちご)」が経営している人気の串カツ店。エレベータで3階まで上がり、店内に入ると、今年で9年目を迎えたという店内は、オープンキッチンのカウンター席とテーブル席がある。照明はかなり暗めで、ゆったりとした時間が流れる素敵な空間である。ペア席がある窓側のテーブル席は、見晴らしが良くデート向き。しかし、串カツを美味しく食べたいという方は、やっぱり、すぐに食べられるカウンター席でいただきたい。
 コースは2コースあるが、11,800円のコースがお勧めである。ドリンクメニューを見ると、一部のお手頃なボトルワイン以外に料金表示がない。しかし、後でレシートを見てみると、グラスシャンパンが2,000円で、生ビールが780円であった。ワインの種類こそ少ないが、日本酒から焼酎、カクテルまで万遍なく揃っている。しかも、バーテンダーでもいるのか?何故かカクテルの種類が多い。グラスシャンパンは、姉妹店である「あざぶ 一期」と共通のもので、そのリッチなテイストがいい。
  まずは、口直しのキャベツと根菜類、さらに、赤ワインが入った「黒ソース」と「山椒塩」、「辛子マヨソー ス」が出てきた。どれを付けて食べるかは、料理長が指示してくれる。暗めの照明は、串カツをのせる皿を、ダウンライトで照らしだし、舞台のような美しさを演出するためだという。しかし、逆に客側のテーブルは、かなり暗くなってしまうのが欠点である。また、皿の上にある油切りの金属模様は、麻をイメージした伝統的デザインらしい。
 どの串カツも火の通し方が抜群に良く、衣がサクッと軽く、油切れが良い。素材も申し分なく、一流の天ぷら店に勝るとも劣らないレベル。聞くところによると、「あざぶ 一期」出身の料理長をはじめとするスタッフ全員が、芦屋の名店「串かつ あーぽん(→ 神戸グルメバイブル・串カツの頁を参照)」で研修を受け、しかも油やパン粉は 、「串かつ あーぽん」と全く同じものを使用しているという。なるほど!この洗練された美味しさの理由に、思わず納得!!現時点でのこの店の人気は、未だブレイクしているとは言えないが、もしも関西にあれば、大人気店になること間違いなしである。加えて、サービスを担当する女性の気配りも淀みなく、とても素晴らしい。ラストオーダーは10時なので、東京に遅く到着した時にもお勧めの店である。(
2020年1月追加)

港区麻布十番2-5-14 マイコーナービ3階 
電話番号:050-3490-3763
定休日:火曜日、第2・第4水曜日
営業時間:17時半~22時
予算:お任せコース8800円と11800円
アクセス:都営大江戸線・麻布十番駅の南3出入口を出て、すぐに鳥居坂下交差点を左折する。1つ目の信号のある交差点の角のビル。麻布十番駅の南3出入口から徒歩1分
最寄りのランドマーク:鳥居坂下交差点
お勧めポイント:芦屋の名店「串かつ あーぽん」を体感できる串カツ店

このビル 1階に京都の鼓月が入っています エレベータで3階まで上がり・・・ 店内に入ると・・・ オープンキッチンのカウンター席と テーブル席がある ペア席がある窓側のテーブル席は、見晴らしが良くデート向き 本日の食材の一部(左からクルマエビ、松阪牛、海老芋、帆立貝、フルーツトマト) まず、口直しのキャベツと根菜類 さらに、赤ワインが入った「黒ソース」と「山椒塩」、「辛子マヨソース」が出てきた フグの白子は熱々。ポン酢でいただく 松坂牛のヒレは辛子マヨソースで。柔らかくて赤肉の旨みもある 車海老はレモンと塩で。レアに揚げられているので、海老の甘さが引き立つ 海老芋はトロトロで最高の美味しさ。これは柚味噌で ズワイガニの湯葉巻きは、スダチと塩で。素材の組み合わせのが絶妙で、互いの素材が生かされている 生ハムとフルーツトマトはレモンのみで。中に入っているチーズとバジルの相性がいい ヒラメの菜の花巻きはスダチ塩と辛子マヨソースで 箸休めは「鯛の蕪蒸し」。さがは日本料理店出身の調理長が作っただけあってレベルは高い 松坂牛のカイノミは塩で。ヒレよりも脂の甘みを感じる 堀川ゴボウと鶏ツクネは、塩か黒ソースでいただくのだが、やはり塩が良かった 帆立は2つに切られていて、ウニがのった方は味が付いているのでそのまま、のっていない方は塩でいただく どちらもレアなので帆立が甘く感じれる。素材が良いので、ウニがのってない方がむしろ美味しいくらい マッシュしたジャガイモの串揚げにフォアグラをのせたもの。バルサミコソースと黒トリュフがかかっている。意外にも美味しい 最後の食事は、鯛茶漬けと冷たい蕎麦から選べるが、迷わず対茶漬けに。味は平均レベルデザートは、クリームチーズと苺入りのパンナコッタ。これは普通