丸万焼鳥 支店
かつて宮崎を訪れたときに、この店の「もも焼き」のあまりに香ばしくレアな美味しさに感動。またいつしか食べたいなあと思っていたところ、久々に宮崎を訪れる機会を得た。
実は、丸万焼鳥には、この「丸万焼鳥 支店」の他に「丸万焼鳥 本店」があり、距離もかない近いところにある。両店のルーツは同じようだが、現在は経営なども含めて一切関係はないという。今回は折角なので、その違いを調べるために両店とも訪れてみた。「丸万焼鳥 本店」の方はかなりの大箱店で、1階にカウンター席、2階席には小上がりがある。もちろん料金が表示されたメニューも用意されているが、「丸万焼鳥 支店」の方にはメニューがなく、料金も明示されていない。しかも、「丸万焼鳥 支店」の方は、昭和の居酒屋の風情が漂う狭いカウンター席と奥に小さな小上がりしかない。料理の品数は両店とも大差ないが、「丸万焼鳥 支店」の方は「もも焼き」と「とりタタキ」、「お茶漬け」の3つしかなく、「丸万焼鳥 本店」は、「もも焼き」と「とりタタキ」の他、「手羽焼き(塩・タレ)」や「とり刺し」、「砂ずり焼き」、「もつ焼き」、「野菜サラダ」、「おにぎり」など若干多くなっている。
席に着くと、まず飲み物の注文と「もも焼きを焼きますか?」と聞いてくる。「もも焼き」は、骨付きのままかバラして食べやすくしてもらえるが、もちろん、ワイルドな骨付きのままを注文。すぐに、生のキュウリに塩を振りかけただけの「塩キュウリ」がお通しとして出てきた。これ食べながら生ビールを飲んでいると、骨付きの「もも焼き」がステンレス製の皿にのせられての登場。このビジュアル、どこかで見たような気がすると思っていたら、横浜や大阪グルメバイブルの取材で訪れた 「一鶴 横浜西口店(→ 横浜グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)」 や 「一鶴 西梅田店(→ 大阪グルメバイブル・肉料理の頁を参照)」 と同じであることを思い出した。「一鶴」は四国・丸亀市の人気店で、「骨付鳥(おやどり、ひなどり)」が名物。両者の決定的な違いは、「一鶴」の「骨付鳥」は鉄板で焼かれているため、皮がパリッと脂が皿にしたたり、ピリ辛味のスパイスが効いている。一方、「丸万焼鳥」の「もも焼き」は炭火で焼かれているため、脂が落ちて、しかも香ばしくシンプルな塩味なのである。肉質は若干硬めで、「一鶴」の「おやどり」よりもやや柔らかめ程度の硬さである。しかし、予め切れ目が入れられ、あまり硬くならないようレアで焼かれているため、「一鶴」よりもジューシーで、実に美味しい。また、「丸万焼鳥 支店」の方が「丸万焼鳥 本店」よりも焼き方が繊細でお勧めである。最後に「鶏のスープ」が出てくるが、こちらは両店とも差がなかった。(2017年1月追加)
宮崎市橘通西3-8-7
電話番号:0985-25-5451
定休日:月曜
営業時間:18時〜翌1時
予算:もも焼き1100円〜1200円(モモの大きさによるらしい)
アクセス:JR宮崎駅の西口を出て、駅前通りを進む。「宮崎山形屋百貨店」がある「橘通3丁目交差点」の信号を左折し、更に一つ目の信号を右折する。「一番街商店街」を進み、2つ目の交差点を左折すると左側にある。JR宮崎駅から徒歩10分
最寄りのランドマーク:宮崎山形屋百貨店、一番街商店街
お勧めポイント:レアでありながら香ばしい最高の地鶏もも焼きがいただける
一番街商店街の横の通りの・・・
ココです
店内はかなり狭く、キャパは小さい。奥には小上がりがあるがそこも狭そう
店主が目の前で焼いています
塩を振っただけの生キュウリがお通し
もも焼きに付けるスパイスは、一味と柚子胡椒
これが「もも焼き」。肉質が硬いので予め細かく切れ目が入れられている
モモの根元を紙ナプキンで包んでワイルドにいただく
「もも焼き」のアップ。炭焼きなので、表面はうっすらと黒く、外観からはレア感はあまり感じられない
一口噛み切るとこんな感じ。このレア感がクセになる。「丸万焼鳥 支店」の方が焼き方が丁寧なのでジューシー
最後に出てくるスープもサッパリとしていて美味しい