喜記(へいげい)
“避風塘料理”を掲げるシーフードが評判の中華料理店。“避風塘料理”とは、香港ビクトリア湾の避風塘(タイフーンシェルター:香港では台風が近づいた時に高潮から船を非難させるところを避風塘と呼ぶ)に停泊する船上で供されていた料理。それがその後、陸上レストランとして営業するようになったという。「喜記」のオーナーである廖傳喜シェフは、避風塘料理の創始者として有名。僕も香港に行ったときに食べたことがあるが、避風塘料理はスパイシーな味付けが特徴。「喜記」は、香港の湾仔(ワンチャイ)の他、広東省や四川省などにも支店があるが、この銀座店は日本初の店である。
急な階段を上がって店に入ると、中国ポップスが流れる店内は、大箱ではなく、こぢんまりとした広さである。メニューはシーフードだけでなく、肉料理や野菜料理などいろいろとある。コースは2名以上で、ランチメニューは平日限定なので、今回はアラカルトメニューから注文。
この店の名物は、生きたマッドクラブ(ノコギリガザミ)を使った「マッドクラブのチリガーリック炒め」であるが、これは7000円と10000円のコースにも入っている。香港や中国本土で食べた類似したどの料理よりも味付けや辛さが洗練されおり、美味しく感じられた。今回は一人飯だったので、ローストものは食べられなかったが、シーフード以外の料理もそれなりに美味しかった。「茹で鶏肉の葱生姜ソース」は、鶏の切り方といい、ほんのり甘い葱生姜ソースといい、十分合格点である。特にお勧めしたいのは、「豆腐のスパイスソルト揚げ」。豆腐の外側がカリッと、中はトロッとしていてジューシー。醤油と揚げニンニクの風味にピリ辛がよくマッチしていて、最高のビールの友となった。
今のところ、何故か「食べログ」の点数は低いが、東京フォーラムからも近く、日本に迎合しないリアルな香港の味を楽しむことができる素晴らしい店である。(2020年2月追加)
http://heigei.jp
中央区銀座6丁目3-11 西銀座ビル2階
電話番号:03-3289-0505
定休日:日曜
営業時間:11時半〜14時半、17時半〜22時(土曜・祝日は21時まで)
予算:【ランチ限定コース】2800円〜6000円、【コース】4800円〜10000円、豆腐のスパイスソルト揚げ1300円、マッドクラブのチリガーリック炒め5500円、大海老のチリガーリック炒め2800円、牡蠣の土鍋焼き葱生姜風味1800円、アサリの豆豉ソース炒め1500円
アクセス:JR有楽町駅、東京メトロ丸ノ内線・銀座駅から数寄屋橋交差点へ向かう。「PARLA東急プラザ銀座」と公園の間の細い数寄屋通りを進み、2つ目の交差点を右折すると右側のビル(交詢社通り沿い)。数寄屋橋交差点から徒歩3分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、PARLA東急プラザ銀座、数寄屋通り、交詢社通り
お勧めポイント:リアル香港の海鮮中華が楽しめる店
このビルです
「デリー銀座店(銀座グルメバイブルでは掲載せず)」などの有名店が入っています
ここから入ります
急な階段を上がって店に入ると・・・
中国ポップスが流れる店内は、大箱ではなく、こぢんまりとした広さである
ドリンクメニュー
この店の名物、生きたマッドクラブを使った「マッドクラブのチリガーリック炒め」。これは7000円と10000円のコースにも入っている
前菜
野菜料理とスープ
乾物料理
甲殻類の料理
その他のシーフード料理
海老や貝柱の料理
肉料理と豆腐料理
その写真
土鍋料理
ご飯類
麺類
点心
「茹で鶏肉の葱生姜ソース」は、鶏の切り方といい、ほんのり甘い葱生姜ソースといい、十分合格点である
特にお勧めしたいのは、「豆腐のスパイスソルト揚げ」。豆腐の外側がカリッと、中はトロッとしていてジューシー。醤油と揚げニンニクの風味にピリ辛がよくマッチしていて、最高のビールの友となった
「香港焼売」は、点心専門店ほどのレベルではないが、胡麻油が香りがよくて美味しい
調理前の生きたマッドクラブとのご対面
蟹割りや万能ばさみ、蟹スプーンなどがスタンバイ
蟹割りや万能ばさみ、蟹スプーンなどがスタンバイ
「マッドクラブのチリガーリック炒め」が到着
ビニール手袋を装着して、いざ!
紹興酒の炭酸割り「ドラゴンハイボール」が意外にシーフードに合う
「海老ワンタンメン」の中央には乾燥した海老の卵が
麺は乾麺のような食感の極細麺で、イマイチ。清湯スープはバランスが良くて美味しいが、肝心の海老ワンタンは、香港で食べるほどプリっとした海老の食感がなく物足りない