彩々(さいさい) 昭和町本店
大阪の中心部から少し離れた阿倍野区にあるラーメン店。この店の売りは何と言っても澄んだ清湯スープの塩ラーメン。その人気実力たるは、大阪市・食べログラーメン部門第1位だけでなく、総合ランキングでも15位(2015年9月現在)というから凄い。常連客の話によると、店主はかつて東京や京都でラーメン店をやっていた方らしい。
平日のこの日は開店20分前に到着。待っている人もいなかったため、辺りを10分くらいブラブラして戻ってみると、店の前には既に7人ほどの行列が。さすがは人気店!侮れないなあと後悔しつつ行列に並ぶ。それでも1回転目では入れたので良しとしとして店に入る。個性的なインテリアの店内は、右にオープンキッチンのカウンター席が、左にテーブル席があり、ラーメン店としてはごく標準的な広さである。メニューを見ると、塩ラーメンには透明な清湯スープと混濁した白湯スープの2種類がある。醤油ラーメンも2種類のスープがあり、この他に「味噌らーめん」、「辛味噌らーめん」、「味噌つけ麺」、「カレーらーめん」などがある。
清湯スープの塩ラーメンには通常の豚チャーシューが入った「清澄塩らーめん」と鶏チャーシューの「清澄鶏塩らーめん」がある。今回は初めての訪問なので、まずは数量限定となっている人気の「清澄鶏塩らーめん」を注文。出てきたラーメンは炙られた鶏チャーシューに水菜と白ネギのみと、とてもシンプル。澄んだスープは鶏ガラ100%でありながら、どこかしら函館の塩ラーメンにも似ている。函館ラーメンは豚骨がブレンドされているので、もしかすると、函館ラーメンに必須な昆布出汁がブレンドされているのかもしれない。とにかく、スープは魚介系と動物系が絶妙なバランスで完成度の高いスープである。麺は中細の縮れ麺でコシはほどほどであるが、このスープにマッチしている様に思う。炙られた鶏チャーシューはシットリと弾力があり、「清澄鶏塩らーめん」が数量限定で人気なのにも納得できる。一方、別な日にいただいた「白鶏塩らーめん」は、具材に豚チャーシュー、メンマ、青ネギ、水菜が入り、ブラックペッパーが予め振りかけられていた。そして、麺は中細ストレート麺でごく普通。清湯スープに比べると、思ったほど白湯スープの凝縮感が出ておらず、何かしら物足りない感じがしてお勧めできない。
ちなみに、2回目は日曜日の13時に訪れたのだが、既に数量限定の「清澄鶏塩らーめん」はソールドアウトとなっていた。なので、「清澄鶏塩らーめん」を食べたければ開店前に訪れるか、売り切れになっていたなら「清澄塩らーめん」をお勧めしたい。店内は禁煙なため、開店前もかかわらず、店員もちゃんと店の外で吸っていた。(2015年9月追加)
大阪市阿倍野区阪南町1-46-8
電話番号:06-6628-5999
定休日:不定休
営業時間:【月曜~土曜】11時半~14時半、18時半~21時半、【日曜】11時~15時
予算:清澄鶏塩らーめん780円
アクセス:地下鉄御堂筋線・昭和駅2番出口を出て、ドコモショップ昭和町店横の通りを右折すると次の角。阿倍野郵便局の隣。昭和駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:阿倍野郵便局
お勧めポイント:澄んだスープの塩ラーメンが美味しい
地下鉄出口を出て、この小路を進むと最初の角右奥のマンションの1階です。左奥の壁のあるところが阿倍野郵便局
初日に訪れた時、開店20分前の様子
10分くらい辺りをブラブラして戻るとこのような行列が・・・
店の前に並びきれない方は郵便局の壁に沿って並ぶ
日曜日の13時頃の状態。この行列で30分くらい待ったので、やはり開店前の方が良いかも
カウンター席
カウンター席の後ろには2種類の小麦粉が積まれていたので、自家製麺なのか?
メニュー
外に張ってあったスープの説明
これが数量限定の「清澄鶏塩らーめん」
炙られた鶏チャーシューは弾力がありながらシットリとしていて美味しい
麺は中細縮れ麺
これが「白鶏塩らーめん」。「清澄鶏塩らーめん」と共通なのが水菜だけという点に、店主のこだわりが感じられる
中細ストレート麺
こちらは豚チャーシュー