手打蕎麦 希林
「元祖もつそば」で有名な岩見沢の蕎麦店。今や全国的にも有名となった「美唄焼き鳥」は、鶏肉とその内臓を一緒に串に刺して焼いて食べるのが特徴であるが、その美唄焼き鳥専門店での締めの定番メニューが「もつそば」なのである。岩見沢と美唄は隣町なので、同じようなメニューが生まれたのであろう。しかし、この店の「元祖もつそば」は、美唄焼き鳥店の「もつそば」とは明らかに異なる。汁が濁っていて濃厚なのである。汁の表面には鶏油が浮かび、汁の中のモツがうっすらとしか見えないほど。モツ入りの汁は鶏肉とはまた違ったコクがあり、後を引く美味しさである。モツはキンカン(未成熟卵)や砂肝、ハツが中心で、お好きな方なら「W」にするのがお勧め。「元祖もつそば」は、温かい通常の「もつそば」と、冷たい「もつせいろ」がある。蕎麦は石臼挽きにした道産蕎麦を使用しており、細くて白い更科蕎麦と太めの田舎蕎麦から選択できる。更科蕎麦は小麦の比率が高いせいか蕎麦の香りに乏しく喉越しもイマイチで、田舎蕎麦は香りがあるが喉越しや食感が良くない。なので、あとは好み次第であるが、僕の結論としては更科蕎麦の「Wもつせいろ」がお勧め。最初はそのまま食べ、半分くらい食べたところで山椒を加えて食べると旨さが倍増する。せいろ蕎麦のつけダレも普通のドンブリにタップリと入っており、残った汁の中にご飯を入れてお茶漬けのようにして食べると最高である。試していないが、辛いもの好きな人向けの「地獄もつそば」なるものもある。人気店なので、開店の11時半を過ぎると平日でもすぐに満員となり、出てくるのに時間がかかってしまうので、行くなら開店5分前がお勧め。(2013年6月追加)
岩見沢市大和一条7-3-3
電話番号:0126-25-6969
定休日:火曜
営業時間:11時半〜15時、17時〜21時
予算:元祖もつそば(せいろ)750円、Wもつそば(せいろ)1050円
アクセス:JR上幌向駅、JR岩見沢駅から車で10分
最寄りのランドマーク:ヤマダ電機テックランド岩見沢店、オートバックス岩見沢店
お勧めポイント:一度食べるとまた食べたくなる「もつそば」