故宮
7年連続ミシュラン1つ星を獲得している「ウェスティンホテル大阪」の中華料理店。エレベーターで3階に上がるとエントランスが見える。店内はダークブラウンと白のコントラストが美しいフレンチ店のようなモダンなインテリア。
この店の特筆すべき点は、高級フレンチ店のようなホスピタリティのある素晴らしいサービスをすることと、スープが美味しいことである。特に、サービスに関しては日本にある中華料理店の中では抜きんでていると思う。
お昼のランチは、アラカルトメニュー以外では、隔月でメニューが変わる「特選ランチコース」の他に、「料理長おまかせスペシャルランチコース」とテーブルオーダー制で食べ放題の「飲茶バイキング」がある。「飲茶バイキング」が人気のようだが、この店の點心は今ひとつなので、僕のお勧めはコース料理の方である。アラカルトメニューを見ると、小皿でも5000円程度のものがほとんどなので、この店では是非コースで食べることをお勧めしたい。加えて、飲み物の値段設定も高めだ。
今回は「7年連続ミシュランガイド1つ星獲得記念 特選ランチコース」を注文。まず出てきた「季節の海の幸のオードブル盛り合わせ」はどれも今ひとつだった。しかし、「河豚となめこ入りとろみスープ」は、これまでに味わった中でも最高レベルの清湯スープであった。具材の河豚がカリッとしていて、極小ナメコの食感も良く、全てのバランスがとれた深みのある清湯スープだ。3品目の「黒毛和牛の鉄板焼き・黒豆ソース」は、テーブル席でソースをかけ最後の仕上げをしてくれる。メインの和牛も火の通し方も申し分なく、豆?のほんのりとしたコクと苦みのバランスが絶妙に良かった。4品目の「タラバ蟹の海老巻き・クリームソース」は、タラバ蟹の海老巻き自体は少し火が通り過ぎていたが、ソースは洗練されていて、フレンチのソースのようなくどさがなくて美味しかった。5品目の「紋甲烏賊のガーリック蒸し」のイカが明らかに火が入りすぎていたが、ガーリック風味のソースは悪くなかった。「ピータンの生姜入り中華粥」は、塩味とコショウがきつめで上品さに欠けるが、全体的な味としては香港で食べるお粥と遜色なかった。最後を締める「デザート2種盛り合わせ」の「胡麻団子」は、カリッとフワッとした感に欠けてイマイチだったが、「マンゴープリン入りマンゴージュース」はトロミがあって美味しかった。
僕の印象としては、この店のコース以外の料理はコスパが悪く、コースの完成度としても完璧さに欠けるが、全体的にはハイレベルな美味しい料理が多く、大阪で食べた中では間違いなくトップクラスの中華料理店である。
ちなみに、人気店なので訪れる際には必ず予約してから出かけたい。また、「ウェスティンホテル大阪」はJR大阪駅から少し離れているが、駅の西側・桜橋口改札横の高架下からから無料のシャトルバスが出ている。(2016年2月追加)
http://www.westin-osaka.co.jp/restaurant/kokyu/index.html
大阪市北区大淀中1-1-20 ウェスティンホテル大阪3階
電話番号:06-6440-1065
定休日:無休
営業時間:11時半~14時半、17時半~21時半
予算:【ランチ】特選ランチコース7000円、【ディナー】特選ディナーコース15500円
アクセス:JR大阪駅の西側・桜橋口を出て、「梅三小路」の前を右折する。「ALBi」を過ぎ、「梅田ランプ東」交差点を左折する。「日本旅行、エースJTB手荷物受取場所」を過ぎ、「日本通運」が見えたら踏切があるので、そこを渡った「梅田ランプ西」交差点を右折し、右に見える広大な空き地に沿って進む。「新梅田シティ」交差点を左折すると右に見える建物。JR大阪駅・桜橋口から徒歩13分。JR大阪駅の西側・桜橋口改札横の高架下からから無料のシャトルバスあり
最寄りのランドマーク:ALBi、「梅田ランプ東」交差点、日本通運、「梅田ランプ西」交差点、「新梅田シティ」交差点
お勧めポイント:大阪トップレベルの中華料理店
ココです店内は中華料理店と言うよりもフレンチ店のようなモダンなインテリア
今回いただいた隔月で変わる「特選ランチコース」
ディナーコース1
ディナーコース2
冷たい烏龍茶はワイングラスで供される
「季節の海の幸のオードブル盛り合わせ」は、どれもイマイチだった
この店の真価はスープにある。今回いただいた「河豚となめこ入りとろみスープ」は、これまでに味わった中でもトップクラスの清湯スープ。具材の河豚がカリッとしていて、極小ナメコの食感も良く、全てのバランスがとれた深みのある素晴らしい清湯スープだ
「黒毛和牛の鉄板焼き・黒豆ソース」は、テーブル席でソースをかけて最後の仕上げをしてくれる。メインの和牛も火の通し方も申し分なく、豆?のほんのりとしたコクと苦みのバランスが絶妙にいい
「タラバ蟹の海老巻き・クリームソース」は、タラバ蟹の海老巻き自体は少し火が通り過ぎていたが、ソースは洗練されていて、しかもフレンチのソースのようなくどさがなくて美味しい
「紋甲烏賊のガーリック蒸し」のイカは、明らかに火が入りすぎだが、ガーリック風味のソースは悪くない
コースト別に頼んだ「海老蒸し餃子とシュウマイ」はイマイチ
「ピータンの生姜入り中華粥」は、塩味とコショウがきつめで上品さに欠ける。しかし、全体的な味としては香港で食べるお粥と遜色ない
「デザート2種盛り合わせ」の「胡麻団子」は、カリッとフワッとした感に欠けてイマイチだったが、「マンゴープリン入りマンゴージュース」はトロミがあって美味しかった