新宿めんや 風花(ふうか) 本店

 「○鮨(→ 札幌グルメバイブル・寿司の頁を参照)」 の店主・川崎さんから美味しいから・・・と教えてもらった塩ラーメンの専門店。川崎さんは京都に滞在中、あまりの美味しさに連日通ってしまったとのこと。店名の「新宿」とは、新宿から進出したラーメンチェーン店と間違われてしまいそうだが、実は全く関係ないらしい。店内には大きなL字型のカウンター席と小さなカウンター席の2つがある。ご夫婦でやっているのだろうか?年輩の店主がラーメンを作り、女性がサービスを行っている。
 基本具材はホウレン草とネギ、シナチクだけとシンプル。厚く切られたチャーシューは3日間かけて煮込まれたものだが、少し甘めで脱水気味。スープは、鶏ガラと豚ゲンコツベースから抽出されたスープに干しエビやアゴ、鰹節などの魚介系のテイストが加わり、塩ラーメンのスープとは思えないほど深くコクがある。麵はモチモチした自家製の中太縮れ麺で、繊細な塩ラーメンにはミスマッチかと思いきや、これが意外と合うのである。
 この店の定番ラーメンは「天然塩らーめん」、「ちゃーしゅーめん」、「帆立塩らーめん」、「野菜塩らーめん」の4つ。川崎さんのお勧めは数量限定の「炭火焼地鶏塩らーめん」だが、この日は既に売り切れだったため、同じ限定品である「豚トロ塩らーめん」を注文。トントロはチャーシューかと思いきや、鉄板で焼いた焼きトントロであった。焼いたトントロから出た脂がラードのようにスープの表面に油膜をつくり、まるで札幌ラーメンのようにオイリーな塩ラーメンだった。また、基本となる「天然塩らーめん」は前述のようにチャーシューがイマイチな上に甘めで、スープにも厚みがない。僕の一押しは、やはり川崎さんが推す「炭火焼地鶏塩らーめん」。鶏チャーシュー自体大したことがないが、スープに鶏の香ばしい香りが移り、スープに重層感が生まれている。「帆立塩らーめん」は悪くはないが、注文するほどのものではない。
 ちなみに、店主のこだわりなのか?小学生未満の子供は入店できなかったり、店内は禁煙などといったレギュレーションがある。完全無化学調味料の店ではないが、それを気にしなければ京都ナンバーワンの塩ラーメンであり、特に飲んだ後に食べるなら最高の一杯だ。(2014年7月追加)

下京区高辻通東洞院東入ル三軒町551  
電話番号:075-344-6623
定休日:不定休
営業時間:11時半〜13時50分、18時〜21時50分(スープがなくなり次第終了)
予算:炭火焼地鶏塩らーめん850円
アクセス:地下鉄烏丸線・四条駅5番出口を出て左へ。「ダイワロイネットホテル」を過ぎた信号を左折し、高辻通を進む。「ホテル日航プリンセス京都」を過ぎると左側にある。四条駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ダイワロイネットホテル京都四条烏丸、ホテル日航プリンセス京都
お勧めポイント:京都ナンバーワンの塩ラーメン

豚トロ塩らーめん

天然塩らーめん

炭火焼地鶏塩らーめん

帆立塩らーめん