旬席 鈴江

 平安神宮にほど近いところにひっそりと佇む隠れ家的な日本料理店。先斗町から移転して今年で9年目を迎える店の前には、夏になると白川に蛍が舞い、ロケーション的にもなかなか良い。店はこぢんまりとしていて小さく、左側にカウンター席、右側に小上がりがある。掘りごたつになっている小上がりは、3つの個室に仕切ることが出来るが、開放すれば最大14名までの座敷としても利用できる。
 僕はこれまで、ミシュランガイドで最高評価の日本料理店「京都吉兆 嵐山本店」や「未在」、「菊乃井 本店」、「瓢亭 本店(→ 京都グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」 、 「吉泉(→ 京都グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」 などいろいろと食べてきたが、実はこの店の料理に最も感銘を受けたのである。店主の鈴江さんが仕入れている素材は驚くほど厳選されたもので、魚などは産地直送で仕入れているという。しかも、その最高の素材を最高の状態で調理し、素材の旨味を余すことなく引き出しているのである。素材の特徴を熟知したその料理法には感動すら憶えるほど。
 専属のサービス担当はおらず、料理人だけのサービスなので、ミシュランガイドなどではどうしても評価が低くなってしまうのかもしれないが、間違いなく日本最高峰の料理が頂ける今旬な店である。(2014年8月追加)

左京区岡崎神宮道仁王門白川南入ル  
電話番号:075-771-7777
定休日:不定休(8月中旬、年末年始)
営業時間:17時〜20時
予算:お任せコース3万円くらい
アクセス:地下鉄東西線・東山駅1番出口を出て三条通を左へ。白川を渡り、「三条神宮道交差点」信号を左折し、神宮道を進む。平安神宮の堀の手前・仁王門通を左折する。すぐに白川が見えるので左折して川沿いに進むとすぐ右側にある。東山駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:平安神宮、みやこめっせ、京都観世会館、左京消防署岡崎消防出張所
お勧めポイント:日本最高峰の和食が頂ける

白川のほとりの小道を歩いて行きます

分かりにくいですが、行灯の見えるところが店の入り口です

カウンター席

カウンター席と小上がりの間の通路

小上がりの座敷

先ずはエゾバフンウニのワサビ添え

混ぜると中から蓴菜(ジュンサイ)が

真鯛の刺身とその白子添え

あしらい(飾り葉)をどけた状態

煮アワビの柚子風味

南天の葉の右に見えるものが本日の炭火焼きの素材

手前が生のトリ貝、奥がハモ

店主の鈴江さんが軽く炭火で焼いてくれます

焼きハモ 塩をワサビで頂きます

焼いたトリ貝 やはり塩とワサビで頂きます

焼き鴨ロース

だし汁が旨い!!

北海道産毛ガニ カニ味噌添え

握り寿司2種

本マグロ中トロの握り寿司

ハモの握り寿司

デザートのフルーツ大福?(素材は求肥?詳細は忘れました)