神戸 座屋(いざりや)

 高知から進出した店。高知と言えば、土佐の皿鉢料理が有名だが、こちらは高知近海の魚介を用いた通常の日本料理。現代版の高級居酒屋とでも言おうか、居酒屋と割烹の中間のような存在だ。この神戸店の他、高知本店と東京に銀座店がある。料理長の大道さんはまだ若いが、作る料理はなかなか美味しい。特に、毎日高知から空輸される鰹を藁であぶり、刻みニンニクなどの薬味と塩で食べる「鰹の塩たたき」は、高知に伝わるポン酢以前の食べ方で、初めて体験する美味しさ。また、「ウツボの唐揚げ」は、知らないと鶏モモの唐揚げ?と間違ってしまうような食感。「あなごの一夜干し」は、ワサビをつけずスダチだけで味わうと、濃厚かつジューシーな穴子本来の味がして美味しい。「ドロメ」は関東で言うシラスのことで、カタクチイワシの稚魚。高知では生を酢醤油で食べ、関東のように生シラス丼としては食べないようだ。一階はカウンターのみで、二階は最大12人までのテーブル席がある。単品よりコースで頼む方が安めの料金設定になっている。

神戸市中央区下山手通3-15-5  
電話:078-322-1308
定休日:月曜日
営業時間:17時~23時半
予算:あなごの一夜干し1000円、ウツボの唐揚げ1500円、コース:季節のお料理4500円(鰹の塩たたき増しの場合5200円)、6000円、料理長のおまかせ(要予約)8000円
アクセス:JR元町駅東口より鯉川筋を上り、サンクスの北向かい角。阪急三宮駅西口より徒歩10分、JR元町駅東口より4分。