紅陶上海湯包
デパートの「漢神百貨」・ホテル「漢來大飯店」の10階レストラン街にある小籠包専門店。店内は高級感のあるインテリアで、何故か子供連れのファミリー客が多い。この店のシェフは「鼎泰豊(ディンタイフォン)」で修行したそうだが、小籠包や餃子は「鼎泰豊」よりもコクがなく、どれもサッパリとしている。むしろ近くにあるB級小籠包専門店「龍袍湯包」の方が濃厚であるが、「龍袍湯包」の方は小籠包以外のメニューが全くダメで、チープな雰囲気やサービスも含めて掲載できるレベルではなかった。
先ずはいつものように「金牌(Gold Medal)台湾啤酒(ビール)」を注文しようと思ったら、この店では金牌が付いていない安い「台湾啤酒」もあったので、試しにそちらを注文。結果としては、やはりモンドセレクション金賞受賞の「金牌 台湾啤酒」の方が美味しかった。小籠包が出てくるまでの間は、ワゴンの小皿料理を注文し、これを肴に一杯。この日のワゴン小菜は7種類くらいあったと思うが、(名前は分からないが)「鶏の老酒漬け」が絶品だった。その他にもサッパリとした「キクラゲの酢の物」やピリ辛の「キュウリの漬け物」なども悪くない。
通常の小籠包は、生姜の千切りを入れた酢醤油に浸してからレンゲにのせ、さらに生姜をのせて食べるが、この店の小籠包はサッパリしているので酢醤油にラー油を加えて食べた方が美味しかった。小籠包は通常の「上海湯包(月曜だけこれのミニサイズのものもある)」と蟹味噌入りの「蟹粉小籠包」の2種類を食べれば十分である。店のお勧めの「素菜蒸餃(野菜入り蒸し餃子)」は餡が野菜だけなので食感が悪くサッパリしすぎで、「菜肉餛鈍湯(豚肉と野菜のワンタンスープ)」はスープにコクがなくお勧めできない。「小籠包」と「鶏の老酒漬け」の他にもう一つお勧めなのが「蝦仁蛋炒飯(海老チャーハン)」。パラっと炒められていて葱が香り、シェフのスキルを感じる最高のチャーハンであった。ちなみに、メニューには日本語表記もあり、安心して利用できる。(2013年9月追加)
高雄市成功一路266号 漢來大飯店10階
電話番号:07-213-5751
定休日:無休
営業時間:11時〜14時半、17時半〜21時半
予算:蟹粉小籠包(10個)280元、蝦仁蛋炒飯150元
アクセス:高雄MRT紅線・(捷運)中央公園站から800m
最寄りのランドマーク:漢神百貨、漢來大飯店
お勧めポイント:ゴージャスな雰囲気の小籠包専門店