自然房 万作庵
弘前郊外のかつて相馬村と呼ばれていたエリアにある人気の蕎麦店。店舗は駐車場から通りを挟んだ少し小高い場所にあるため、雪のある季節には転ばないよう注意が必要である。店内に入るとすぐ右手に石臼の自動製粉器があり、右の窓側に沿ってカウンター席が、そして左側にはテーブル席がある。
この店の蕎麦は、「二八(蕎麦粉8割)」、「十割蕎麦」、「田舎太蕎麦」の3種類。毎朝、石臼の自動製粉器で挽かれ打たれている。通常の蕎麦は「二八」で、「田舎太蕎麦」は100円増し、「十割蕎麦」は200円増しとなる。もちろん、お勧めはつなぎを使わない「十割蕎麦」の生粉打ち。特に、冷たい「天ぷらせいろ」がいい。海老天2本と季節の野菜天ぷらが付き、どれもカリッと揚がっている。蕎麦はやや緑がかった細打ちの蕎麦で、十割の生粉打ちとは思えないくらい喉越しが良い。つけ汁はそれ程辛くなく、可もなく不可もなしといった感じ。「鴨せいろ」は肉が厚く大振りすぎで、バランスが悪くお勧めではない。また、温かい蕎麦では細打ちは弱すぎ、温かい蕎麦を注文するなら「田舎太蕎麦」の方が良いかも。
ちなみに、この店の店主はお酒にはかなりのこだわりを持っていると見受けられた。メニューを見ると、ビールだけでも「プレミアムモルツ」と「スーパードライ」、「エビスビール」の3種類あり、日本酒は地酒の「豊盃・特別純米酒」の他、山口県の「獺祭」は「純米大吟醸 磨き二割三分」、「純米大吟醸 三割九分」、「純米大吟醸 50」、「温め酒 50」、さらにワインもあるといった具合。この日のつまみは、「日替わり小鉢」、「小柱天」、「えび天(2匹)、「たらの芽の天ぷら」、「銀の鴨のソテー」、「出し巻き卵」、「イガメンチ」など。なので、この店はまずはビールや日本酒を飲んでつまみを頂き、最後に冷たい蕎麦をたぐるというスタイルの方が似合っていると思う。ちなみに、この店を堪能したいと思う方は、前日の午後2時までの予約でコース料理が頂けるので、是非試してみてほしい。(2014年5月追加)
https://mansakuan.com
弘前市大字水木在家字桜井113-9
電話番号:0172-84-3622
定休日:月曜、火曜(祝日の場合には営業)
営業時間:11時〜13時半
予算:天ぷらせいろ1400円、コース料理2500円、3000円、4000円
アクセス:JR弘前駅から車で20分くらい
最寄りのランドマーク:そうまロマントピアスキー場
お勧めポイント:喉越しの良い十割蕎麦が食べられる
天ぷらせいろ
十割蕎麦
鴨せいろ
豚肉そば