酒や肴 よしむら
天神橋1丁目商店街の近くにある人気の日本酒居酒屋。店内はカウンター僅か9席だけの狭い店だ。雰囲気だけならB級居酒屋のようだが、日本酒も料理も美味しい名店なのである。BGMには居酒屋なのに、何故かアコースティックギターの音楽がかかっている。
壁に掲げられたホワイトボードには冷酒のメニューがあり、この他にも別な冷酒メニューがある。さらに、燗酒専用のメニューもあり、温度を測ったり、ものによっては水割りするなど、京都の 「魚とお酒 ごとし(→ 京都グルメバイブル・居酒屋の頁を参照)」 と同じくらい燗酒には並々ならぬこだわりが感じられる。日本酒は純米酒が中心で、プレミアム的なお酒は置いておらず、まさに玄人好み店だ。中には聞いたことがないような小さな酒蔵のお酒もかなりあった。あくまでも日本酒居酒屋なので、焼酎は「佐藤・黒」くらいしかない。
まずは生ビール(プレミアムモルツ)とウーロン茶を注文。すぐに突き出しの「小松菜と原木なめこのお浸し(蕎麦の実と菊が入っている)」が出て来たが、良い店というのは突き出しからして美味しいものだ。食事のメニューを見ると、素材の産地が表示されたメニューがずらりと並ぶ。この店のお勧めはほぼ全てと言っても良いくらいレベルが高いが、特に刺身や炭火焼きがいい。明石産「さわら昆布締め」は、ネットリとしていて昆布による重層感を味わえる。醤油よりも塩でいただく方が、それが強く感じられた。そして、最後を締めるのはもちろん名物の「サバサンド」だ。極薄の食パンをしっかりとトーストしているので食感が良く、シソと鯖のきづしのサッパリ感が最後の締めにはピッタリ。
ちなみに、全て店主一人で作っているので、混んでくると料理が出てくるのが遅くなるが、それを差し引いてもお釣りが来るくらいの美味しい日本酒と料理が味わえる。(2016年2月追加)
大阪市北区天神橋1-12-22
電話番号:06-6353-4460
定休日:日曜・祝日
営業時間:18時~23時
予算:さわら昆布締め1280円、サバサンド780円
アクセス:地下鉄堺筋線・南森町駅4−B出口を出て右へ。「天神橋2丁目商店街」から「天神橋1丁目商店街(天神橋一番街)」へ出ると、たこ焼きの「じゃんぼ総本店」が見えるので、更に進むと右側にある。南森町駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:天神橋1丁目商店街(天神橋一番街)、じゃんぼ総本店
お勧めポイント:天神橋1丁目商店街近くにあるトップレベルの日本酒居酒屋
「天神橋1丁目」のアーケードがなくなる交差点に・・・「じゃんぼ総本店」があります。ここを越えて進むと・・・
ココです
店内はカウンター席のみで狭い
ホワイトボードには冷酒のメニューが
燗酒のメニューも
さらに別な冷酒のメニューが
素材の産地が表示された本日のメニュー
突き出しは「小松菜と原木なめこのお浸し」。上にのっている紫色のものは青森でおなじみの「もって菊」
和歌山産の鯖を使った「鯖きずし」
左が通常のきずし、右が炙ったきずし
福島の「末廣・亀の尾 純米大吟醸」は柔らかくシルキーで、トップレベルの美味しさだった
明石産「さわら昆布締め」
愛媛産「白甘鯛の腹身の炭焼き」
長崎産「煮穴子」
愛媛産「熟成きじ肉の炭火焼き」は、品のある旨みを感じる
名物の「サバサンド」は旨い