酒中花 空心

 四ツ橋駅近くにある創作中華料理の店。1階が中華料理店で、2階にはこの店が経営する飲茶店「茶酔楼 時ノ葉」がある。店に入ると入口側にテーブル席が3つ、そして奥にカウンター席があるが、どちらかといえば、雰囲気はカウンター席がメインのカジュアル中華料理店といった感じだ。
 オーナーシェフの大沢さんは四川料理店の出身なのか?メニューにはそれを感じさせるような品々が並ぶ。コースは2名以上という縛りがあり、5000円から12000円までの3コースとなっている。一方、アラカルトメニューには数々の魅力的な料理が並んでいる。さらに、ホテルの高級店でよく見かける「本日の特選食材」のメニューなどもある。なので、もしも2人以上で訪れる場合には、是非アラカルトメニューの中から単品で注文することをお勧めしたい。中でも、「前菜の盛り合わせ」と「空心流 上州和牛イチボの青椒牛肉絲」、「有頭海老の濃厚チリソース煮込み」、「四川麻婆豆腐」は是非食べていただきたい逸品である。実は今回は一人飯だったが、いろいろな料理を食べたいと伝えたところ、一人でもコースにしてくれると言ってくれた。それでは通常の12000円のコースではなく、上記の料理を入れたお任せの12000円コースにしてほしいと無理を言ったら、それでもOKしてくれた。
 料理はどれも期待していた以上に美味しく、特に「空心流 上州和牛イチボの青椒牛肉絲」と「有頭海老の濃厚チリソース煮込み」は、浜松市の創作中華料理店 「エヴォルブチャイナ ロン(→ その他日本の旨い店・静岡県の頁を参照)」 の「青椒肉絲」と「大きな天使の海老の龍虎チリソース」に勝るとも劣らない逸品だった。
 ちなみに、ランチは900円とお値打ちではあるが、コースやアラカルトメニューがある夜に訪れた方がこの店の醍醐味を味わえるであろう。(2016年2月追加)
http://kuushin.com/

大阪市西区新町1-21-2 1階  
電話番号:06-6532-7729
定休日:月曜
営業時間:【平日】11時半~14時(売切次第終了)、18時~21時半、【土日】18時~22時
予算:【夜】コース5000円、8000円、12000円
アクセス:地下鉄四つ橋線・四ツ橋駅2番出口を出て長堀通を右へ。「ボルボカーズ大阪中央」の手前を右折し、3つ目の交差点を過ぎると左側にある。四ツ橋駅より徒歩3分
最寄りのランドマーク:ボルボカーズ大阪中央
お勧めポイント:大阪の創作中華ナンバーワンの店

この白い建物の1階にあります1階が中華料理店、2階がこの店が経営する飲茶店ですカウンター席にお奥から入口側を眺めたところ。店員が立っている入口側にテーブル席があります5000円のおまかせコース8000円のおまかせコース12000円のおまかせコース高級店のような「本日の特選食材」のメニューもあった。これらの食材をお好みの調理法で料理してもらえるようだアラカルトメニューもいろいろとあるアラカルトメニューのアップ1アラカルトメニューのアップ2アラカルトメニューのアップ3アラカルトメニューのアップ4おまかせコースの最初は「牛肉の煮こごり・山椒風味」に白菜の甘酢漬けが添えられていた続いて出てきたど派手な「5種前菜の盛り合わせ」はボリュームたっぷり「四川 よだれ鶏」は、モモの骨付きなのが珍しい。あまり辛くはないが、味に深みがあって良かった「青椒肉牛絲もどき・マグロの紹興酒漬け」は紹興酒の味がマグロにイマイチ合っていない「くらげ福建海苔和え・かにもどき添え」のかにもどきは、白い湯葉みたいなもの「麻婆茄子もどき・フォアグラドライフルーツ」の濃厚な味付けが、意外なほどフォアグラを美味しく食べさせてくれる「タコの爽やか山椒ソース」は美味しいワイングラスに入れられて出てきたのは・・・・冷たいウーロン茶です「ウニ小籠包」は炙った生ウニがのせられているが、小籠包にウニが合うかどうかは微妙だ「有頭海老の濃厚チリソース煮込み」は、カリッと揚げられた海老と濃厚な旨みのあるソースが最高だった。思わず、ソースをご飯にかけて食べたくなる衝動に駆られるほどの美味しさだった「フカヒレの姿煮(半枚)」は松茸入りは、山椒と松茸の香りがして味は良かったが、フカヒレ自体は乾物から戻したような食感ではなかった「アワビの肝とトリュフの煮込み」は、アワビの天ぷらに肝トリュフソースがかかったもの。揚げたアワビは火の通り過ぎていて硬かった。肝トリュフソースが最高の出来だっただけに、非常に残念だったこの店の名物「空心流 上州和牛イチボの青椒牛肉絲」は、肉と野菜が分かれて出てくる。低温調理された牛肉自体に味は付いておらず、味の付いた野菜と混ぜて合わせることで丁度良い塩加減となるように調整されている「四川麻婆豆腐」は炊きたての土鍋ご飯付き。山椒や唐辛子が強くないのでそれほど辛さは強くない。その分、豆?が効いているので深みがある。土鍋ご飯の米は、ジャスミン米という長粒米で、このパラパラ感と香りが麻婆豆腐と意外によく合うのだ温かい中国茶「くみ上げ杏仁豆腐」は客の前ですくって供され、良さそうだがイマイチ「マンゴープリンブリュレ」は表面を炙ってから出されるが、これもイマイチ