移転 飲茶 はるのそら

 古いビルの1階にある中華料理店。店内はまるで中華料理店らしからぬ喫茶店のような雰囲気。フロア正面にはカウンター席が6席、手前左には計10席のテーブル席がある。料理は店主が一人で調理し、女性がサービスを担当。ビルや店の雰囲気から想像するに、この店はディナータイムよりランチタイムの方が混んでいるのかも。メニューを見ると中華料理店としては、品数がかなり少なめである。
 おすすめの料理を紹介すると、前菜は「蒸し鶏のネギソース」がいい。サッパリとしていながらネギが香り、ビールのお供にピッタリ。メインのお勧めは「上海風黒酢の酢豚」や「麻婆豆腐」、「エビチリソース」、「卵と蝦の炒め」など。「上海風黒酢の酢豚」はタレの甘さと酸味が絶妙で、肉の火の通し方がもう少し浅ければ最高である。ルネッサンスサッポロホテルの「美麗華」の黒酢酢豚にかなり近い感じだ。「麻婆豆腐」はひき肉が多めで、豆豉の深みに花山椒が香り、とてもバランスが良い。「エビチリソース」は卵入りで、エスタにある「四川飯店」のものに似ている。「卵と蝦の炒め」は卵に火が入りすぎだが、蝦がプリッとしていて塩味もいい。麺は「担々麺」、ご飯は「五目チャーハン」がお勧め。「担々麺」は意外と辛くなく胡麻の風味のスープが最高で、「五目チャーハン」は、米がパラリとしていて塩味もピッタリ。看板に飲茶と書かれているが、點心類はどれもイマイチで、食べても良いのは「エビ蒸し餃子」と「焼きニラまんじゅう」くらい。「蝦蒸し餃子」はエビがプリッとして味も良いが、餡の具材が少なすぎて物足りない。デザート類も、王道の「杏仁豆腐」や「マンゴープリン」はイマイチであるが、「金木犀入り上海風白玉団子」が金木犀のお茶と胡麻白玉の組み合わせがさっぱりとしていて良かった。また、意外なことに「アフォガード」も悪くなかった。
 試していないが、ランチタイムには「週替わり中華粥と点心のセット」などのいろいろなセットメニューがあるようだ。それにしても、コストパフォーマンスが良く、店主のスキルの高さを感じられる中華料理店である。しかしながら、メニューの品数が少ないだけに、店主に実力を発揮してもらうためには是非次回はお任せコースで頂きたい。ちなみに、前日までの予約で予算を言ってもらえれば、お任せコースも可能であるとのこと。(2014年2月追加)

中央区南1条西6丁目8-1 第2三谷ビル1階  
電話番号:011-221-0211
定休日:日曜・祝日
営業時間:11時〜14時、15時半〜22時(早めに閉店することあるので要確認)
予算:蒸し鶏のネギソース700円、上海風黒酢の酢豚900円、麻婆豆腐700円
アクセス:地下鉄大通駅10番出口を出て、「4丁目プラザ」の信号を西へ右折。「藤井スポーツ」の信号を過ぎ、「東急ハンズ」を過ぎたらすぐ左のビル。地下鉄大通駅から徒歩5分。 
最寄りのランドマーク:4丁目プラザ、藤井スポーツ、東急ハンズ
最寄りのランドマーク:東急ハンズ
お勧めポイント:コストパフォーマンスの良いビルの小さな中華料理店