鮨 しののめ

http://eye.med.hokudai.ac.jp/gourmet_bible/%e9%ae%a8-%e3%81%97%e3%81%ae%e3%81%ae%e3%82%81/

 昨年、円山にオープンしたカウンター8席だけの寿司店。店主の中原さんは若く、修行経験も浅いようだが、寿司に対してかなり真面目に取り組んでいるように見受けられる。それは熟成した寿司ネタだけにとどまらず、全席禁煙や過度の香水の使用はご遠慮願いますというレギュレーションからも感じ取れる。
ビルのドアを開け、正面のオープンな階段を上がると、すぐ右側に暖簾の掛かった入口が見える。店内に入ると、真新しく清潔感のあるL字型のカウンター席が。メニューはお任せコースのみで、おつまみ6品と握り9貫、TMG(特製玉子ご飯)、玉子焼き、味噌汁、甘味という構成内容。
玉子焼きや干瓢巻だけは修行経験の浅さが出ていてイマイチだったが、つまみはまあまあであり、酢飯は美味しく握りも悪くなかった。今回は1つ星としたが、今後に期待して2つ星にしても良いくらいのレベルである。しかしながら、丁寧な仕事に加えて、調理からサービスに至るまで店主が一人で行っているためにテンポが良くない。この様なテンポの悪さは、銀座に移転する前の「さわ田」でしか経験したことがない。中野坂上の小さな店で一人でやっていた頃の「さわ田」の店主は、当時はトラック運転手から転職したばかりの経験の浅い寿司職人だった。しかしその後、独学でミシュラン2つ星を獲得する寿司職人まで成長したことを考えると、今後の中原さんにも是非期待したいところだ。(2017年2月追加)

中央区南1条西22丁目2-15 シーズンビル2階  
電話番号:011-215-4144(要予約)
定休日:不定休
営業時間:17時〜22時
予算:おまかせコース12000円(税別)
アクセス:地下鉄東西線・円山公園駅5番出口を出て大通を東へ進む。「札幌フードセンター」を過ぎ、「古艪帆来コロポックル」信号を右折すると、すぐ左側にあるビル。円山公園駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:札幌フードセンター、古艪帆来
お勧めポイント:若き職人の熱意が感じられるこだわりの寿司店

このビルですドアを開けて正面に見える階段を上がった右側ココです!8席のみのL字型のカウンター席。ガラスケースの冷蔵庫はない飲み物のメニュー1飲み物のメニュー2:メニューには北海道産の日本酒のみしかないが、道外の日本酒もある。特に良かったのは、和歌山県の「南方」だ飲み物のメニュー3:シャンパンもある飲み物のメニュー4:赤白ワインもあるおつまみ1品目は「ホタテ」おつまみ2品目は「蒸しアワビ」蒸しアワビは肝醤油につけていただくおつまみ3品目は「ブリの幽庵焼き」おつまみ4品目は「なめろう」おつまみ5品目は「アンキモの奈良漬けのせ」おつまみ6品目は「毛蟹の茶碗蒸し」で、このスタイルはまるで大阪スタイル?ここからいよいよ握りとなるが、この店のガリは美味しい熟成した「紋甲烏賊」こちらも熟成した2枚づけの「ブリ」「ボタンエビ」は甘いこれがTMG(特製玉子ご飯)。今回のネタはマグロの漬け「本マグロの中トロ」何故か白板昆布がのった「コハダ」。締め方は強めで江戸前風さっと炙られた「ノドグロ」は、とろける様に美味しかった「イクラの醤油漬け」は、生卵の黄身のような風味が感じられずイマイチ近海産が禁漁である現在、最高の美味しさだった北方四島産の無添加バフンウニ粉みたいなものは昆布塩で、これだけ手渡しでいただく玉子焼きは海老や魚の風味が感じられずパサついていた。シットリと香り高い玉子焼きを目指して欲しい簾の巻き方は合格点だが、干瓢(カンピョウ)の味に深みがない海苔の味噌汁ワインゼリーはサッパリとしていて美味しかった