鮨 うえはら(旧店名:鮨 たむら)

 市内中心部の「かくみ小路」のビルの中にある寿司店。食べログでの点数は高くはないものの、店主・上原さんセンスがキラリと光る店である。店内に入ると天井が高く、BGMにジャズが流れ、寿司店としてはモダンなインテリアだ。また、カウンター席の他に、パーティションで仕切られたテーブル席もある。
 夜のメニューを見ると、5000円と8000円の「店主おまかせコース」の他、「上にぎり3000円」と「特上にぎり4000円」がある。ランチメニューは、1000円と1500円のサービスメニューの他、「上にぎり」が2000円、「特上にぎり」が3000円と、夜よりも1000円安く食べることができる。お酒は青森の地酒である「田酒」や「豊盃」、さらに店主の地元の山口県の地酒「獺祭」や「五橋」、「貴」などがあった。意外なことに、アドバイザーによるワインのセレクトも良く、特に白のグラスワインは美味しかった。ボトルワインはお手頃価格のものから、2009年の「オーパスワン(46000円)」まであった。
 この店では、残念ながら寿司のコースだけを食べても評価を実感できないかもしれない。なぜなら、寿司だけでなく、つまみなどの料理も含めた総合的な評価だからである。特に、8000円の「店主おまかせコース」がいい。それは、バラエティーに富んだつまみが出てくる大阪の寿司店とも似ている。決して大都市の寿司店と肩を並べるほどの高いレベルではないものの、青森・深浦産マグロや甘鯛などの地物素材が素晴らしく、酢の締め方や素材の火の通し方なども含めて、地方の寿司店としてはかなり健闘している方だ。さらに、店主・上原さんの人柄も良く、ホスピタリティーを感じる。ちなみに、食べログでこの店よりも遙かに評価の高かった青森市の有名寿司店よりも圧倒的に満足度が高かった。加えて、日曜日も営業しているのも観光客にとって親切。(2016年9月

弘前市土手町31 土手町コミュニティーパーク ごちそうプラザ1階  
電話番号:0172-88-8378
定休日:月曜
営業時間:【火曜~土曜】11時半~14時、17時半~21時半、【日曜】11時半~14時半
予算:夜の店主おまかせコース5000円と8000円
アクセス:土手町にある「中三(百貨店)弘前店」の斜め向かい。JR弘前駅からタクシーで5分
最寄りのランドマーク:中三・弘前店、みちのく銀行・下土手町支店、かくみ小路
お勧めポイント:つまみをいろいろ食べて最後は握りで、という方向けのコスパのいい寿司店

「かくみ小路」沿いのビルの1階は、何軒かの飲食テナントが入っていますココです外のメニューランチメニュー1ランチメニュー2ランチメニュー3夜メニューカウンター席ワインリスト・ボトル1ワインリスト・ボトル2青森県の地酒メニュー山口県の地酒メニュー握りの単品メニューも価格が表示された明朗会計巻物のメニューも同様本日の一品料理8000円の「店主おおまかせコース」にした。まずは、胡麻豆腐が出てきた青森名物の「毛豆」は、だだちゃ豆のような香りはないが、甘味十分地元青森産の松茸を使った「土瓶蒸し」。これが意外にも香りがあって美味しい青森・深浦産の本マグロの背トロ青森・深浦産のノドグロの焼き物真イカの刺身に自家製イカゴロをのせてズワイガニズワイガニは香りも味噌も最高ホタテの炙り海苔に巻いていただく青森県産ヒラメ青森・深浦産の本マグロの赤身赤イカには細かい隠し包丁が入れられていたコハダの締め方は抜群青森では見かけない天然のシマアジ炙った甘鯛を握りで頂く青森・深浦産の本マグロの中トロ青森県・十三湖産シジミの味噌汁65度でボイルしたという煮ハマグリはシットリとして美味追加で注文した「鮨たむら巻(550円)」は、トロと沢庵を使ったいわゆる「トロタク巻」。これも美味しい