鶏白湯そば 燠(ゆう)

 兵庫県西宮市にある「(株)お客様みなさまおかげさまOMO INC」がプロデュースする鶏白湯ラーメン店。店の前あるいは近くにある店の駐車場に車をとめ、開店5分前から店の前に並ぶ。実はこの店、開店してすぐに満席となる人気店なのである。清潔感ある明るめの店内は、L字型のカウンター席が11席のみ。
 先ずは、入口近くの自動券売機で食券を購入する。ラーメンメニューは僕のお勧めの「鶏白湯ラーメン」の他、「味噌鶏白湯ラーメン」と「7種の魚介塩そば」の3つ。この他に、汁なしの「肉まぜそば」もある。サイドメニューはいろいろあるが、以前あった御飯ものの「肉飯」はなくなり、鶏チャーシューを利用した「知床鶏丼」となってしまった。ラーメンと共にいただく店のお勧め飯は「ダイブめし」で、「ダイブめし」と「高菜めし」は学生証を提示すると無料となるサービスも。
 「鶏白湯ラーメン」のスープは、提供する直前にブレンダーを使ってドンブリの中で泡立てされる。表面には細かな泡が立っていて、スープは乳化されて白濁している。また、スープは宮崎産の鶏ガラをメインに、魚介出汁と豚骨を加えて作っているという。一見濃そうにも見えるが、意外にもあっさりとしており、その分深みに欠ける印象。全てのラーメンに共通の自家製麺は、高加水の中太平麺で、モチモチとして適度なコシがあって美味しい。具材は長ネギの他、紫タマネギや水菜、甘めの煮卵、そしてブラックペッパーが少々。ラーメンなのに、シナチクが入っていないのは非常に珍しい。知床鶏の胸肉を使用したという鶏チャーシューは、レア過ぎて食感と鶏の旨味が乏しい。卓上には味変用に、「煮干し酢」や「オレンジ酢」、「エキゾチック酢」といった酢が用意されている。中でも、ラー油ベースの「エキゾチック酢」のスパイシーな辛さがいい。また、切った生レモンも添えられてくるが、これもサッパリとした味変となる。テーブルの説明書きには、スープが余ったら「ダイブめし」を注文して、残ったスープに入れて食べることを勧めているが、要は白飯と梅干しなので、確かにスープと合わないわけがない。
 「味噌鶏白湯ラーメン」は、旨味調味料を感じさせない良質なスープであるが、野菜炒めが入っていないせいかコクがなく、お勧めではない。また、「7種の魚介塩そば」は、前出した2つの鶏白湯ラーメンとは異なり、厚めに切られた炙り豚チャーシューがのっている。柚子が香る清湯スープは、魚介弱めでインパクトに欠け、やはり白湯スープの方が美味しいと思う。現在は販売されていない「肉飯」は、豚チャーシューが細かく切られていて、肉のボリューム感たっぷり。甘辛な味付けと黄身がマッチして、もしも復活販売したならお勧めである。「知床鶏丼」はレアな鶏チャーシューを使ったドンブリで、ブラックペッパーのかかった黄身と甘めの醤油ダレ、さらに紫タマネギを絡めて食べると美味しい。さらに、それにタップリのスープを入れ、お茶漬けのようにして食べると更に美味しい。(2021年〜2022年取材/2023年4月追加)

白石区菊水6条1丁目1-22 
電話番号:011-867-0036
営業時間:11時〜14時45分、17時〜20時45分
定休日:水曜(祝日の場合には翌木曜)
予算:鶏白湯ラーメン880円
アクセス:地下鉄東西線・菊水駅1番出口を出て左へ。最初の交差点を左折し、勤医協札幌病院を過ぎ、南郷通の信号を左折すると右側にある。菊水駅より徒歩5分
最寄りのランドマーク:水穂大橋、勤医協札幌病院
お勧めポイント:自家製麺と円やかなスープがマッチした鶏白湯ラーメン

南郷通にあるこの鶏白湯の看板が目印です未だ開店前ですが、人気店なので早めに並びます 清潔感ある明るめの店内は、L字型のカウンター席が11席のみ 先ずは、入口近くの自動券売機で食券を購入する。ラーメンメニューは僕のお勧めの「鶏白湯ラーメン」の他、「味噌鶏白湯ラーメン」と「7種の魚介塩そば」の3つ。この他に、汁なしの「肉まぜそば」もある。サイドメニューはいろいろあるが、以前あった御飯ものの「肉飯」はなくなり、鶏チャーシューを利用した「知床鶏丼」となってしまった。ラーメンと共にいただく店のお勧め飯は「ダイブめし」で、「ダイブめし」と「高菜めし」は学生証を提示すると無料となるサービスも テーブルに置かれた「鶏白湯ラーメンの食べ方」 これがお勧めの「鶏白湯ラーメン」 スープは提供する直前にブレンダーを使ってドンブリの中で泡立される。表面には細かな泡が立っていて、スープは乳化されて白濁している。また、スープは宮崎産の鶏ガラをメインに、魚介出汁と豚骨を加えて作っているという。一見濃そうにも見えるが、意外にもあっさりとしており、その分深みに欠ける印象 「味噌鶏白湯ラーメン」 旨味調味料を感じさせない良質なスープであるが、野菜炒めが入っていないせいかコクがなく、お勧めではない 全てのラーメンに共通の自家製麺は、高加水の中太平麺で、モチモチとして適度なコシがあって美味しい 「7種の魚介塩そば」は、前出した2つの鶏白湯ラーメンとは異なり、厚めに切られた炙り豚チャーシューがのっている 柚子が香る清湯スープは、魚介弱めでインパクトに欠け、やはり白湯スープの方が美味しいと思う 「ダイブめし」残ったスープに入れて食べることを勧めているが、要は白飯と梅干しなので、確かにスープと合わないわけがない 現在は販売されていない「肉飯」は、豚チャーシューが細かく切られていて、肉のボリューム感たっぷり。甘辛な味付けと黄身がマッチして、もしも復活販売したならお勧めである 「知床鶏丼」はレアな鶏チャーシューを使ったドンブリで、ブラックペッパーのかかった黄身と甘めの醤油ダレ、さらに紫タマネギを絡めて食べると美味しい。さらに、それにタップリのスープを入れ、お茶漬けのようにして食べると更に美味しい