麺や hide

 2017年にオープンした北区新川のラーメン店。この店の特筆すべきは、無化学調味料で作られた素晴らしいスープである。オープンした頃にはよく訪れていたが、中心部から離れているということもあって、その後足が遠のいていた。ある日、久しぶりに食べたくなり、札幌グルメバイブルで情報確認をしようとしたところ、掲載していないことが判明。折角なので、新たに追加取材して掲載することに。
 久しぶりに訪れてみると、外のドアに、コロナ禍である現在は夜の営業はしていないという貼り紙が貼られていた。店内に入ると、手前に小上がりのテーブル席が2つ、そして奥にキッチンとカウンター席がある。コロナ前に比べると、カウンター席にパーティションが置かれ、席の間隔も広くなったような気がする。メニューを見ると、定番メニューの「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」、「味噌ラーメン」、「辛味噌ラーメン」の他に、期間・数量限定の「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」、「マグロ出汁の中華そば 塩」、「醤油つけ麺」、「辛みそつけ麺」が、さらにサイドメニューには、「半チャーハン」や「チャーハン」、「ミニチャーシュー丼」などがある。
 中でも僕のお勧めは、「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」、「塩ラーメン」、「醤油ラーメン」の3つ。とくに、魚介の風味が前面に出ている「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」と「塩ラーメン」がいい。「塩ラーメン」と「醤油ラーメン」のスープはやや混濁しており、動物系と魚介系のバランスが絶妙。無化学調味料でも、これだけの旨味のあるスープを作れるというお手本のような良質なスープである。「マグロ出汁の中華そば」のスープは、「塩ラーメン」のスープに凝縮したマグロの旨味を加えたようなスープだが、実に洗練されており、まさに食べる価値のある魚介ラーメン。また、「マグロ出汁の中華そば」は、100円で「追い飯」をオーダーできる。「追い飯」には、岩海苔、魚粉、アラレ、ネギがのっており、スープをかけて食べると、至高のお茶漬けに変身する。最初はそのまま食べて、後半に梅肉を溶かして味変させると、もう最高なのである。
 「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」には、青ネギとタマネギのダブルネギ、味付け玉子、穂先メンマ、2種類の部位の豚チャーシューがのっている。中でも、穂先メンマが柔らかくて秀逸である。麺は自家製の低加水の細〜中細のストレート麺で、時間が経つとパフォーマンスがやや低下するものの、時間をかけずに食べると、程よくコシがあってスープとよくマッチしている。美味しかった記憶のあるチャーシューは、オープン当時と比べると何故か脱水気味で、味付け玉子も日によって火の入り方に多少のムラがあった。
 サイドメニューの「ミニチャーシュー丼」は、タレが甘くなくて僕好みだが、前述のようにチャーシューが脱水気味なので、全体的な評価としてはお勧めレベルではない。一方、「チャーハン」は、チャーシューと卵、ネギを使ったシンプルな塩味のチャーハンだが、パラパラで美味しく、お勧めできるレベルだ。「半チャーハン」もあるので、「醤油ラーメン」や「塩ラーメン」を注文する際には、一緒にオーダーしたい。(2021年4月追加)

北区新川7条16丁目709-8  
電話番号:080-8287-8858
定休日:水曜(祝日の場合は翌木曜)
営業時間:11時~14時半、17時~19時45分(日曜と火曜は11時~14時半)
予算:醤油ラーメン750円、塩ラーメン750円、半チャーハン300円
アクセス:札幌中心部より新川通りを北へ進む。「新川インターチェンジ」を過ぎて、2つめの信号(コーチャンフォー新川通り店の手前の信号)を右折し、ワークマンプラス、ゆで太郎を過ぎたら右側にある
最寄りのランドマーク:コーチャンフォー新川通り店、ワークマンプラス新川店、ゆで太郎新川6条店
お勧めポイント:無化学調味料ながらもスープが美味しい北区の名店

ココです 久しぶりに訪れてみると、外のドアに、コロナ禍である現在は夜の営業はしていないという貼り紙が貼られていた 店の前に3台、裏に3台分の駐車スペースがある 店内に入ると、手前に小上がりのテーブル席が2つ・・・ そして奥にキッチンとカウンター席がある。コロナ前に比べると、カウンター席にパーティションが置かれ、席の間隔も広くなったような気がする メニューを見ると、定番メニューの「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」、「味噌ラーメン」、「辛味噌ラーメン」があり・・・ この他に、期間・数量限定の「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」、「マグロ出汁の中華そば 塩」・・・ 「醤油つけ麺」、「辛みそつけ麺」がある 僕の一押しの「マグロ出汁の中華そば 白醤油仕立て」 ドンブリの縁には、梅肉とワサビが添えられている 具材として乾燥麩の他、三つ葉、ネギ、鰹節、味付け玉子、穂先メンマ、鶏軟骨入りつくねがのっている 「塩ラーメン」のスープよりも透明度の高い清湯スープ 麺は自家製の低加水の細〜中細のストレート麺で、時間が経つとパフォーマンスがやや低下するものの、時間をかけずに食べると、程よくコシがあってスープとよくマッチしている 鶏軟骨入りつくね 「マグロ出汁の中華そば」は、100円で「追い飯」をオーダーできる 「追い飯」には、岩海苔、魚粉、アラレ、ネギがのっている スープをかけて食べると、至高のお茶漬けに変身する。最初はそのまま食べて、後半に梅肉を溶かして味変させると、もう最高! 2番目にお勧めの「塩ラーメン」 「マグロ出汁の中華そば」よりも、スープは少し混濁している 同じく麺は自家製の低加水の細〜中細のストレート麺 3番目にお勧めの「醤油ラーメン」 2種類の部位の豚チャーシューがのっている。豚バラチャーシューは軽く炙られている スープはやや混濁しており、動物系と魚介系のバランスが絶妙に良い。無化学調味料でも、これだけの旨味のあるスープを作れるというお手本のような良質なスープ 「辛味噌ラーメン」 花椒が香る豚骨スープは、見た目ほど辛くない。「味噌ラーメン」と同様にインパクトに欠け、お勧めではない 「辛味噌ラーメン」と「味噌ラーメン」の麺は、モッチリとした太麺 「半チャーハン」 チャーシューと卵、ネギを使ったシンプルな塩味のチャーハンだが、パラパラで美味しく、お勧めできるレベル 「ミニチャーシュー丼」は、タレが甘くなくて僕好みだが、チャーシューが脱水気味なので、全体的な評価としてはお勧めレベルではない