麺劇場 玄瑛
トタン張りの外壁と木材を使ったロフト風の建物。焦げ茶色の重厚な木製ドアを開けると、劇場裏の暗い通路に出る。そう、この店のコンセプトは劇場であるということ。調理場が舞台であり、それが見えるよう階段状に客席が配置されているのだ。客席は3段になっていて、下に見える舞台(厨房)に向かって教室型にテーブル席が配置されている。天井からは裸電球が吊され、ポップミュージックが大音量で流れている。
この店の名物の「潮香(しおかおる)醤油ラーメン」は魚介系醤油ラーメンで、まるで日本料理のお椀のよう。しかし、この繊細な魚介系スープに脂っぽいネギ香油がマッチしておらず、低かん水の麺とも合わない。むしろ、僕のお勧めは豚骨スープの「玄瑛流ラーメン」。スープは全く臭みがなく、通常の博多ラーメンのような乳化されたスープではない。洗練されたコクのあるマイルドなスープで、無化学調味料なので後味もスッキリ。自家製の極細のストレート麺ともマッチしていて美味しい。他の博多ラーメン店とは異なり、麺の硬さの注文や替え玉、大盛りができない。また、店内は禁煙である。(2012年9月追加)
福岡市中央区薬院2-16-3
電話:092-732-6100
定休日:無休
営業時間:平日11時半~14時半、18時~翌0時半、日曜・祝日11時半~17時、18時~22時
予算:玄瑛流ラーメン730円
アクセス:地下鉄七隈線・薬院大通駅2番出口を出て右へ。最初の信号を左折し、次の信号を斜め左に曲がって大正通りに入る。200mほど進むと右に秋本病院が見えるので、その向かいの小路を左折するとすぐ右(クリーニング店手前)。
最寄りのランドマーク:秋本病院、大正通り
お勧めポイント:劇場がコンセプトのラーメン店