あべ食堂
この店は「まこと食堂」とともに僕が30年来通っている店である。今回訪れるのは、前述のように10年ぶりとなる。大きな通りから少し入った小路に面しているため、多少分かりにくい場所にある。店内は椅子のあるテーブル席が2つと小上がりのテーブルが4つと一見狭いが、見えない扉の奥に座敷もある。喜多方のラーメン店ではかなり古い方で、早朝から“朝ラー”を食べる地元客で賑わっている。店員は高齢のおばあちゃんとおばさんだけなので、サービスのフットワークは重い。
麺はお約束の太めの平打ち縮れ麺で、モチモチしている。スープは色が濃く透明だが、レンゲですくうとうっすらと混濁している。煮干しなどの魚介系の風味はそれ程感じず、豚骨ベースのスープはとても深い味わい。どこかしら、京都のたかばしにある 「本家 第一旭 たかばし本店(→ 京都グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」 のスープとイメージが重なる。特に、薄く切られたチャーシューが秀逸で、普通の「中華そば」でもバラ肉のチャーシューが3枚とモモ肉のチャーシューが1枚、計4枚入っている。細いシナチクも美味しく、喜多方に来たときには是非訪れてほしい一軒である。ちなみに、メニューには「カツカレー」や「カツ丼」の他、新潟県や福井県、長野県などで有名な「ソースかつ丼」もある。(2013年5月追加)
喜多方市緑町4506
電話番号:0241-22-2004
定休日: 水曜(祝日の場合には営業)
営業時間:7時半~15時(スープなくなり次第終了)
予算:中華そば600円、チャーシューメン850円
アクセス:JR喜多方駅から1km
最寄りのランドマーク:コープあいづ、東邦銀行喜多方支店
お勧めポイント:朝から食べられる喜多方最高レベルの中華そば