閉店 おにそば
東京・西新橋にあった伝説の蕎麦店 「港屋(→ 銀座グルメバイブル・蕎麦の頁・ザ・港屋ラウンジThe Minatoya Loungeを参照)」にインスパイアされた店である。当初この店は「パーラー太陽・旭町店」の敷地内にあったが、最近北大キャンパス近くの北18条に移転してきた。しかし、ここは幾つかのラーメン店が出来ては閉店するという難しい場所である。
実はこの店、背脂豚骨ラーメンで有名な「山嵐(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」が展開するそば店なのである。この店の肉そばは牛肉を使用しているが、中央区にあるもう一つの「おにそば 豚退治(→ 札幌グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」は、豚肉のつけそばを出している。そば店とは言っても通常の日本蕎麦ではなく、田舎蕎麦のような歯ごたえのある太麵を使った“もりそば(つけそば)”に特化した専門店なのだ。蕎麦の太さはラーメンでいう太麺~中太麺くらいの太さで、蕎麦の香りよりもコシ重視なため、小麦の割合は高めである。それでも湿度などに影響され易いのか?日によって麺の硬さに若干のバラツキが見られ、かなり硬めのこともある。
店内はオープンキッチンのカウンター席で、前店よりもかなり雰囲気が良くなった(もしかして現在の店長は、「おにそば 豚退治」の店長だった方?)。まずは、自動券売機で食券を購入する。メニューは「もりそば」と「かけそば」の2種類。「もりそば」は冷たい太麺で、450gと通常の大盛りくらいのボリュームがある。これに対し、「かけそば」は温かい細麺で、ボリュームも200gと普通である。「もりそば」は、牛肉の「肉もり」と鶏肉の「鶏もり」、そして肉なしの「もり」がある。さらに、通常のラー油入りの冷たいつけ汁の他に、背脂入りの温かいつけ汁「背脂地獄」もある。生卵は1個無料なので、必要な人は自分で冷蔵庫から持ってくる。
僕のお勧めは、何と言っても「港屋」の「冷たい肉そば」を彷彿させる「肉もり」。肉好きであれば、トッピングで肉増ししてもいい。薄切りの甘辛い牛肉と刻みネギ、そしてタップリの海苔や胡麻がのっていているところは「港屋」と全く同じである。但し、鰹節が香るつけ汁に関しては、「港屋」よりもラー油が少なめなので、辛めにしたい方はトッピングで「辛化」を注文するか、あるいは卓上の一味唐辛子を入れて調整する。1/3くらい食べたところで、溶いた生卵をつけ汁に入れて食べると、アッサリ円やかとなって2度美味しい。一方、もう一つの人気メニュー「鶏もり」は、「港屋」の「温かい鶏そば」とは異なり、鶏が切られておらずモモの塊そのまま状態で、お勧めではない。また、「背脂地獄」は、そのまま食べるとつけ汁が脂っこすぎるので、「背脂地獄」を食べるときには、最初から生卵を入れた方がいい。「かけそば」は、麺のコシも含めてごく普通の肉蕎麦で、この店の個性が死んでしまっている。なので、どうしても「かけそば」を食べたいのであれば「背脂地獄」の方にした方が良いのかも。
ちなみに、日本全国に「港屋」インスパイアのそばを出す店はいろいろあるが、この店ほど「港屋」の「冷たい肉そば」に近づけた店を見たことがない。また、「肉もり」に付いてくるラー油入りのつけ汁は冷たいので、肉を入れて食べると、どうしても汁の中に脂が固まってしまう。なので、「肉もり」を注文するときには、つけ汁を「冷」から「温」に変更して食べるのがベストだと思う。(2023年2月追加)
北区北18条西5丁目1-7
電話番号:011-792-6564
定休日:木曜
営業時間:11時半〜15時半、17時半〜20時半(売り切れ終了)
予算:肉もり980円、肉増し350円、辛化100円
アクセス:地下鉄南北線・北18条駅出口を出て環状通を北大方面へ。北海道大学前郵便局やローソンのある西5丁目・樽川通(北大通)を過ぎるとすぐ右側にある。北18条駅より徒歩2分
最寄りのランドマーク:北海道大学前郵便局
お勧めポイント:名店「港屋」の「冷たい肉そば」に最も近づけた店
環状通沿いの・・・
ココです!
メニューは「もりそば」と「かけそば」の2種類。「もりそば」は冷たい太麺で、450gと通常の大盛りくらいのボリュームがある。これに対し、「かけそば」は温かい細麺で、ボリュームも200gと普通である。「もりそば」は、牛肉の「肉もり」と鶏肉の「鶏もり」、そして肉なしの「もり」がある。さらに、通常のラー油入りの冷たいつけ汁の他に、背脂入りの温かいつけ汁「背脂地獄」もある
まずは、自動券売機で食券を購入する
店内はオープンキッチンのカウンター席で、前店よりもかなり雰囲気が良くなった
鰹節が香るつけ汁に関しては、「港屋」よりもラー油が少なめなので、辛めにしたい方はトッピングで「辛化(ラーメンのFuji屋とのコラボ)」を注文するか、あるいは卓上の一味唐辛子を入れて調整する。火曜と金曜は暇なのか?ライスが無料。お冷やと食べた後の蕎麦湯はセルフで
生卵は1個無料なので、必要な人は自分でこの冷蔵庫から持ってくる
「肉もり」。「港屋」の「冷たい肉そば」を彷彿させる
海苔をどけるとこんな感じ。薄切りの甘辛い牛肉と刻みネギ、そしてタップリの海苔や胡麻がのっていているところは「港屋」と全く同じである
蕎麦の太さはラーメンでいう太麺〜中太麺くらいの太さで、蕎麦の香りよりもコシ重視のため、小麦の割合は高めである。それでも湿度などに影響され易いのか?日によって麺の硬さに若干のバラツキが見られ、かなり硬めのこともある
鰹節が香るつけ汁に関しては、「港屋」よりもラー油が少なめ
付いてくるラー油入りのつけ汁は冷たいので、肉を入れて食べるとどうしてもこの様に汁の中に脂が固まってしまう。なので、「肉もり」を注文するときには、つけ汁を「冷」から「温」に変更して食べるのがベストだと思う
1/3くらい食べたところで、溶いた生卵をつけ汁に入れて食べると、アッサリ円やかとなって2度美味しい
卓上には一味と山椒が置いてある。一味は入れても全く邪魔をしないが、山椒を入れると全く違った味変に
背脂入りの温かいつけ汁の「肉もり・背脂地獄」
「背脂地獄」は、そのまま食べるとつけ汁が脂っこすぎるので・・・
背脂地獄」を食べるときには、最初から生卵を入れた方がいい
もう一つの人気メニュー「鶏もり」。この写真は以前の店の時に撮ったもの
「港屋」の「温かい鶏そば」とは異なり、鶏が切られておらずモモの塊そのまま状態
「かけそば肉」
汁にはラー油が入っている
麺は細麺。麺のコシも含めてごく普通の肉蕎麦で、この店の個性が死んでしまっている。なので、どうしても「かけそば」を食べたいのであれば「背脂地獄」の方にした方が良いのかも
生卵を入れても特に印象は変わらず