おんねゆ温泉 山の水族館

 “北の大地の水族館”をテーマにした留辺蘂町の小さな水族館。淡水魚に特化したこの水族館は、リニューアルする際に水族館プロデューサーの中村 元さんがプロデュースしたことで一躍話題となった。この施設の水は地下水から引き込んでいるため、時には混濁することもあるという。世界初の冬に凍結する水槽もあるため、冬に訪れると凍結した氷の下で泳ぐ魚を眺められるらしい。
 この水族館を一躍有名にしたのは、滝壺を下から眺められるという日本初の水槽。この水槽には多くのオショロコマが群れているが、滝の流れ落ちる水泡のエリアでジッと餌が落ちてくるのを待つ群と、深く暗い石陰でジッとしている2群に分かれていたのが、渓流釣りをする僕にとって興味深かった。また、日本最大の淡水魚である1mクラスのイトウが泳ぐ姿も壮観。北海道の淡水魚だけでは物足りないと思ったのか、別なエリアには何故かアフリカ、東南アジア、アマゾン、アメリカ南部の熱帯魚を集めたエリアもある。鮭が遡上することで有名な水族館 「標津サーモン科学館(→ その他北海道の旨い店・道東の頁を参照)」 と比べると規模的には多少物足りないが、水槽の水位を変えてヤマベの遡上する様子を見せたり、金魚を万華鏡にして見せたり、魚に触れることができるエリアがあったり、狭いながらも良くできた水族館である。
 ちなみに、留辺蘂町と言えば肌がすべすべになる温根湯温泉の他、カラマツを使った木工製品の街としても知られている。この水族館の隣には「果夢林の館」があり、ショップでは様々な地元の木材を使ったクラフト製品が販売されている。自分で組み立てる「木材玩具キッド」や餅をつく「杵セット」、「キーホルダー」、「表札」、「置物」、「鉛筆削り」などなかなか魅力的なアイテムが揃っている。施設の前の広場には世界最大級の鳩時計とからくり時計が一体になった高さ約20mの「果夢林」があり、1時間毎に時を告げるので、これもついでに見ていこう。(2014年8月追加)
http://onneyu-aq.com 

北見市留辺蘂町松山1番地4  
電話番号:0157-45-2223
定休日:12月26日〜1月1日
営業時間:【4月〜10月】8時半〜16時40分、【11月〜3月】9時〜16時10分
予算:大人670円(JAF割引510円)、中学生440円、小学生300円
アクセス:JR北見駅から車で30分くらい
最寄りのランドマーク:おんねゆ温泉
お勧めポイント:小さいながらなかなか良く出来ている淡水魚に特化した水族館

国道のホクレンガソリンスタンドの信号を曲がる

野生のキタキツネが出没するらしい

エントランスには滝壺水槽が

オショロコマ(カラフトイワナ)が群れている

日本最大の淡水魚であるイトウ

水位が変化することでヤマベの生態が分かる

金魚の万華鏡

子供には楽しい魚に触れることの出来るエリア

木工クラフトショップ果夢林の館

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