お酒とお料理 Roba
かつて二条市場の近くに、「OSTERIA BOZU」という小さなイタリアンがあった。その「OSTERIA BOZU」の後に居抜きでオープンしたのが、同じイタリアンである「Picchu」。「Picchu」はその後、薄野交差点近くに一度移転し、2022年11月に「お酒とお料理 Roba」へと店名を変更し、この場所に移転してリニューアルオープンした。このビルの名称が別な場所にある大洋ビルと似ているため、時々間違えてしまう客もいるそうなので、注意していただきたい。
ビルの1階にある店舗の扉を開けると、白を基調とした明るい店内。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側に4名用のテーブル席が2つある。女性サービスが一人いるものの、料理は全てオーナーシェフ1人で調理しているので、このキャパでもオーダーが立て込むと、かなり時間がかかってしまう。
店名に”お酒”と書かれているように、この店のコンセプトは酒と料理である。なので、ダイニングバーに入れようかと思ったほど。また、料理はイタリアンをベースにしてはいるものの、メニューには和食や中華などの品々がラインナップされている。生ビールはサントリーの「マスターズドリーム」で、瓶ビールは「Sapporo黒ラベル」。この日の日本酒は12種類あり、焼酎とウイスキーはそれぞれ4種であった。グラスワインは泡、白、赤が各1種類ずつで、ボトルワインは5500円から。ワインリストはないが、サービスの女性に言えば、好みに合いそうなボトルを数本テーブルまで持ってきてくれる。しかし面倒でなければ、ワインボトルには説明と値段の書いた札がかけられているので、自らワインセラーの中に入って選んだ方が良いかも。
食事のメニューを見ると、酒に合いそうな魅力的な品々が並んでいる。前述のように、料理はイタリアンをベースとしていものの、「春巻き」や「よだれラム」といった中華メニューや「ヤリイカのコッチョリ」などといったコリアンメニュー、さらには、「からすみ餅」や「真鱈の白子のタチカマ」などといった和のメニューまで、とにかくお酒が進むメニューが目白押しなのである。メニューの中には、「Picchu」時代からの「白レバーペースト」や「毛蟹のサルシッチャ」などといった名物料理も並んでいる。この日の客層は中高年の常連客と思しき客がほとんどであったが、バラエティーに富んだ酒に合うメニューが、常連客の心をガッチリとつかんでいるのかも。かつて、グルメバイブル3つ星として掲載されていた名店「うさぎや(閉店)」にも、どこか似ているなあと感じたのは僕だけだろうか。(2024年1月追加)
中央区南2条西6丁目17-5 TAIYO bld.2・6
電話番号:011-261-6868
定休日:日曜(不定休あり)
営業時間:17時半~22時
予算:タコとアボカドの海苔和え1540円、Picchuの白レバーペースト990円、毛蟹のサルシッチャ2640円
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線・大通駅の出口から、パルコや三越のある南1西4丁目交差点へ出て、薄野方面へ向かう。西へ向かう電車通りから1本薄野側(南側)の通りを右折して西へ進む。「太陽パーキング」、「東急ステイ」、「ネストホテル」、「味覚園」、「The JOHNSON STORE」、「Fino HOTEL」を過ぎた交差点を左折すると、左側にある。地下鉄大通駅より徒歩7分
最寄りのランドマーク:南1西4丁目交差点、東急ステイ、The JOHNSON STORE
お勧めポイント:ジャンルにとらわれないお酒に合う美味しい料理がいただける
このビルの1階にある・・・
ココです!
ビルの1階にある店舗の扉を開けると・・・
白を基調とした明るい店内。入って左側にオープンキッチンのカウンター席があり、右側に4名用のテーブル席が2つある
食事メニュー(前菜と酒のお供)
食事メニュー(焼き揚げ蒸し料理、締め料理、デザート)
日本酒メニュー
アルコールメニュー
ワインリストはないが、サービスの女性に言えば、好みに合いそうなボトルを数本テーブルまで持ってきてくれる
しかし面倒でなければ、ワインボトルには説明と値段の書いた札がかけられているので、自らワインセラーの中に入って選んだ方が良いかも
ボトルに掛けられている札は、こんな感じ
この日いただいたイタリアのスパークリング。ビールやシードルに使用される金属の栓がされており、底には澱がビッシリ。キリッとした辛口で、意外にも食事には良く合う
「Picchu」時代からの名物である「白レバーペースト」
鶏レバーペーストとブルーベリーソース。この組み合わせは間違いのない美味しさ
「真つぶとみょうがのサラダ」
真ツブは鮮度抜群で、マヨネーズソースとの相性もなかなか
「タコとアボカドの海苔和え」。どのように茹でたのか?タコの食感が素晴らしく、アボガドや海苔とも調和している。お勧め!
「自家製ロースハムと春菊のサラダ」。自家製ハムはシットリとしているものの、ヴィネガーの酸味が前面に出ていて春菊と合っているかは微妙
「茶路めん羊牧場のよだれラム」。意外にも辛くはなく、ミントの香りとレタスの食感が合っている。お勧め!
「メヒカリの春巻き」。メヒカリの食感は良いが、お菓子のような香りがする春巻きの皮とは合っていない
「Picchu」時代からの名物である「毛蟹のサルシッチャ」
口に含むと、毛蟹の香りと旨味が爆発する。ソースは、アメリケーヌソースほどくどくなく、コクがありながら洗練されている。また、下に敷かれたマッシュポテトが味を円やかにしている。お勧め!
「新得地鶏の手羽先揚げ 自家製柚子胡椒で」。かなり弾力のあるごく普通の手羽先揚げ
「牛たんRobaラーメン」。低加水の極細ストレート麺のコシは、まさに生パスタの食感。スープは塩味強めで、スープパスタとしては悪くはないが、ラーメンとしてはお勧めできない
「カラスミのペペロンチーノ」のスパゲッティの茹で方は柔らかめ。柚子の香りがして想像通りの味。とくにお勧めはしない