すし匠

 この店は基本的にお任せで、つまみとつまみの間に寿司が出されるというスタイル。この出し方は、仙台の「すし蓑(→ グルメバイブル特別編・その他日本の旨い店を参照)」、札幌の「姫沙羅」、 四谷の「三谷(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」などと同じであるが、もしかすると、この店の影響を受けているのかも知れない。
 握りは銀座「久兵衛」のように小ぶりである。ほとんどのネタには仕事がされており、江戸前寿司の醍醐味が味わえる。ネタは単に酢で締めたり、加熱したり、包丁を入れただけではなく、酢飯に合うような工夫がされている。酢飯にはかなりこだわっているようで、通常でも2種類の酢飯を使用し、小鰭の新子が出る夏には3種類の酢飯を使い分けているらしい。

 店主の中澤さんは、残念ながらハワイのザ・リッツ・カールトン・レジデンス「Sushi Sho」へ行ってしまったが、その技術を受け継いだ弟子たちは健在である。ビールはエビス生と福島の無濾過プレミアムクラフトビール「アウグス」の2種類であるが、圧倒的にアウグスビールが美味しい。また、グラスのシャンパンも置いているが、山口県の発泡性日本酒「雁木・活性にごり」がお勧めだ。店主の勧めるままに日本酒を頂いたが、宮城県の 墨廼江「中垂れ・純米吟醸」が特に良かった。

新宿区四谷1-11 陽臨堂ビル1階   
電話:03-3351-6387
定休日:日曜、祝日の月曜日
営業時間:ランチ(月、水、金):11時半~13時半、お任せコース:18時~22時半
予算:2万円前後
アクセス:東京メトロ(丸ノ内線)、JR中央本線四谷駅赤坂口を出て、交番の前の信号を「サン・パウロ、エイブル」の看板の方へ渡る。次の「NTT docomo」の角を左折し、日本酒の有名酒店「鈴傳」が見えたらその並び。東京メトロ(丸ノ内線)、JR中央本線四谷駅から徒歩3分。

最寄りのランドマーク:サン・パウロ

お勧めポイント:お酒を飲みながら、つまみとお寿司を食べたい方に