まき埜

 JR大阪駅の西側にある人気の蕎麦店。古いマンションの1階にある店内は、4人掛けのテーブル席が3つと4人用のカウンター席しかない小さな店である。BGMにジャズが流れ、白壁と木の明るくモダンなインテリアがいい。
 メニューを見ると、蕎麦は細切りの「盛りそば」と太い「田舎そば」の二種類がある。細切りの「盛りそば」は、基本となる二八蕎麦(小麦2:ソバ粉8)の他、プラス100円で変更可能な十割蕎麦(ソバ粉100%の生粉打ち)がある。人気の「二種盛り」は、細切りの「盛りそば」と太い「田舎そば」の両方を楽しめる点は良いが、「十割蕎麦」には変更できないのでご注意を。
 この店の蕎麦の特徴は、喉ごしの良いしっかりとしたコシのある蕎麦であること。まさに、僕好みのドストライクな蕎麦なのである。なので、僕のお勧めは、細切りの冷たい蕎麦の「盛りそば」か人気の「鴨ざるそば」。太い「田舎そば」は蕎麦の香りや甘みが増して野趣溢れる味わいだが、冷たい蕎麦にするとコシがありすぎの様な気がする。この店のそばつゆは、それほど鰹節が香らず(塩)辛さも強くない。決して悪くはないものの、この店の個性が感じられないような気がする。薬味は擦り立ての本ワサビのみで、「田舎そば」には塩が添えられる。錫の容器に入った蕎麦湯は 「たかま(→ 大阪グルメバイブル・蕎麦の頁を参照)」 と同じで、ポタージュスープのようなトロみがあって美味しい。しかし、天種はごく普通なので、「海老天・・・」は特にお勧めはしない。
 店主の父親が寿司職人だったということもあって、鯖の「押し寿司」は美しい上に酢飯が最高に旨い。鯖のバッテラとしては上出来である。ちなみに、平日のランチタイムには、プラス100円で蕎麦と押し寿司がセットにできる。
 また、酒のアテは、定番の「やきみそ」や「板わさ」をはじめ、「鴨焼き」、「山うに(豆腐の味噌漬け)」、「柚子めんたい」、「からみ鶏」、「だし巻き」、「海老のかき揚げ」、「ほやこのわた」、「汐雲丹」など意外と充実している。さらに、日本酒は「醴泉」や「伯楽星」、「雁木」などがグラスで楽しめ、四合瓶売りでは「黒龍 純米吟醸」や「黒龍 大吟醸」、「松の司 純米吟醸」などがある。なので、酒を飲んでから蕎麦をたぐるといった使い方もできる蕎麦通好みの蕎麦店である。(2016年1月追加)

大阪市福島区福島6-11-13 シャトー西梅田1階  
電話番号:06-6453-2828
定休日:水曜
営業時間:【月曜~金曜】11時半~13時45分、17時半~20時半、【土日・祝日】11時半~14時、17時半~20時半(売り切れ次第終了、夜のみ19時までの予約可能)
予算:二種盛り1450円、押し寿司(三貫)400円
アクセス:JR大阪駅・桜橋口を出て、「梅三小路」の前を右折する。「ALBi」を過ぎ、「梅田ランプ東」交差点を左折する。「日本旅行、エースJTB手荷物受取場所」を過ぎ、「日本通運」が見えたら踏切があるので、そこを渡った角のマンションの1階(「梅田ランプ西」交差点の角)。JR大阪駅・桜橋口から徒歩8分
最寄りのランドマーク:ALBi、「梅田ランプ東」交差点、日本通運、「梅田ランプ西」交差点

JR大阪駅・桜橋口側から行きます「梅三小路」側へ信号を渡り、右へ進みます「ALBi」の前を通り「ALBi」の角「梅田ランプ東」交差点を左折しますまっすぐ進むと・・・日本通運が見えます。奥の茶色い建物が目的のマンションです踏切を渡ったこのマンションです開店前から行列ができていました夜の営業では10歳以下の子供はNGのようですこのような4名用のテーブル席が3つありますその他に4名までのカウンター席があります冷たい蕎麦のメニュー温かい蕎麦と押し寿司のメニューおつまみのメニュー飲み物のメニュー鯖の「押し寿司」は美しい上に酢飯が最高に旨い。鯖のバッテラとしては上出来手前左から擦り立ての「本ワサビ」、「塩」、後ろは蕎麦つゆ「せいろ蕎麦」喉ごしの良いしっかりとしたコシのある蕎麦「田舎そば」太い「田舎そば」は蕎麦の香りや甘みが増して野趣溢れる味わいだが、冷たい蕎麦にするとコシがありすぎの様な気がする錫の容器に入った蕎麦湯は「たかま」と同じポタージュスープのようなトロみがあって美味しい「海老天」はごく普通