ら~めん とめ治
2021年にオープンした地下鉄北18条駅近くのラーメン店。元ミュージシャンでラジオパーソナリティの店主は、父親に食べさせたい中華そばを目指して、この店をオープンさせたという。取材開始した当初は確かに中華そばが中心で、4種の醤油とポルチーニ出汁タレが香る「醤油ラーメン」が魅力的だった。しかし、今年(2025年)の3月からはメニューが一新され、豚清湯スープと切り立てのチャーシュー、さらにライスまでセットになった「ちゃん系ラーメン」がメインの店となった。
“地下飲食店街”と書かれた古いマンションのガラスドア(閉まっているのでは?と思うほど重たい)を引いて地下へと通じる階段を降り、さらに、昭和ガラスがはめ込まれた店の扉を開けると、中はジャズが流れる今時のラーメン店。入ってすぐに自動券売機があり、左奥にオープンキッチンのカウンター席、左側手前と右奥にもカウンター席がある。
先ずは、自動券売機で食券を購入。現在のメニューは、新メニューのちゃん系「豚清湯ラーメン(醤油、塩)」と従来メニューの「溜まり醤油ラーメン(豚清湯、煮干しスープ)」、「つけ麺(豚清湯、煮干しスープ)」、「塩ラーメン(豚清湯、煮干しスープ)」の4種類。そして、これに「期間限定のラーメン(取材期間中に登場したのは「味噌ラーメン激辛ホルモンブースト」)が加わる。ちゃん系の「豚清湯ラーメン(醤油、塩)」は、生卵にニンニクと背脂が入った付けダレ「生卵ブースト」をトッピングできる。
この店の僕のイチオシは、「豚清湯ラーメン(醤油)生卵ブーストセット」。白醤油なのか?通常の醤油ラーメンと比べてもかなり色は薄め。ちゃん系らしく薄切りのチャーシューがドンブリ一杯に広がり、表面にはラードが浮かぶ。スープは豚の臭みなどは一切なく、むしろ野菜の甘みと豚の旨みを感じさせる。平太麺は高加水のモチモチ麺で、全体的な印象としては喜多方ラーメンに近いかも。さらに、ニンニク風味の背脂入り生卵につけ麺のようにつけて食べると二度美味しく、最後にミニライスを投入して食べると、ジャンクなリゾットのような味わいに大満足である。この「豚清湯ラーメン(醤油)生卵ブーストセット」だけに限定すれば、2つ星でも良いくらいの出来である。さらに、もう一つお勧めするとすれば「塩ラーメン(煮干し)」である。清湯とは言ってもスープは薄濁りで、煮干しスープにピッタリ合っていて、しかも洗練されている。麺はコシのある低加水の中太麺。
今回2つ星にしなかった最大の理由は、塩味が安定していないことである。スープもさることながら、毎日味を確認していないのか?と思えるくらいシナチクやチャーシューの塩味が異なるのだ。これでもう少し塩味控えめだったら良いのになあ〜・・・と思うことが取材中何度もあった。(2025年6月追加)
北区北18条西4丁目1−25 北18条ハイツ 地下1階
電話番号:非公開
定休日:木曜(不定休として水曜)
営業時間:11時〜13時半、17時〜19時30分(土曜は昼営業のみ)
予算:豚清湯ラーメン・生卵ブーストセット1350円
アクセス:地下鉄南北線・北18条駅1番出口を出て直進する。信号を渡り、次の西5丁目・樽川通(北大通)の信号を右折すると右角にあるマンション。北18条駅から徒歩1分
最寄りのランドマーク:西5丁目・樽川通(北大通)
お勧めポイント:札幌では珍しい“ちゃん系ラーメン”が食べられる
北18条の西5丁目・樽川通(北大通)沿いの右角のマンションです
ココです
“地下飲食店街”と書かれた古いマンションのガラスドア(閉まっているのでは?と思うほど重たい)を引いて・・・
地下へと通じる階段を降り・・・
さらに、昭和ガラスがはめ込まれた店の扉を開けると・・・
中はジャズが流れる今時のラーメン店。入ってすぐに自動券売機があり、左奥にオープンキッチンのカウンター席、左側手前と右奥にもカウンター席がある
先ずは、自動券売機で食券を購入。これが今年3月以前のメニュー
これが今年3月以降のメニュー。新メニューのちゃん系「豚清湯ラーメン(醤油、塩)」と従来メニューの「溜まり醤油ラーメン(豚清湯、煮干しスープ)」、「つけ麺(豚清湯、煮干しスープ)」、「塩ラーメン(豚清湯、煮干しスープ)」の4種類。そして、これに「期間限定のラーメン(取材期間中に登場したのは「味噌ラーメン激辛ホルモンブースト」)が加わる。ちゃん系の「豚清湯ラーメン(醤油、塩)」は、生卵にニンニクと背脂が入った付けダレ「生卵ブースト」をトッピングできる
ちゃん系「豚清湯ラーメン(醤油、塩)」生卵ブーストの食べ方
僕のイチオシの「豚清湯ラーメン(醤油)」。ちゃん系らしく薄切りのチャーシューがドンブリ一杯に広がり、表面にはラードが浮かぶ
白醤油なのか?通常の醤油ラーメンと比べてもかなり色は薄め。スープは豚の臭みなどは一切なく、むしろ野菜の甘みと豚の旨みを感じさせる
「豚清湯ラーメン(塩)」
醤油よりも色が薄めの清湯スープ。ラードたっぷりで、オイリーな函館ラーメンのようなスープ
平太麺は高加水のモチモチ麺で、全体的な印象としては喜多方ラーメンに近いかも
生卵ブーストとミニライス
さらに、ニンニク風味の背脂入り生卵につけ麺のようにつけて食べると二度美味しい
最後にミニライスを投入して食べると、ジャンクなリゾットのような味わいに大満足
さらに、もう一つお勧めするとすれば「塩ラーメン(煮干し)」
清湯とは言ってもスープは薄濁りで、煮干しスープにピッタリ合っていて、しかも洗練されている
麺はコシのある低加水の中太麺
「溜まり醤油ラーメン(煮干し)」
「溜まり醤油ラーメン(煮干し)」のスープは、「塩ラーメン(煮干し)」のスープほどシックリとこない
かつての「醤油ラーメン」。4種の醤油とポルチーニ出汁タレが香るが魅力的だった
かつてのクリスマス島の塩を使用した「塩ラーメン」
かつての4種の醤油とポルチーニ出汁タレの「醤油つけ麺」
肉ワンタンをトッピングしたつけ汁