シェ・シバタ ブロッサ

 日泰寺の参道沿いにある有名パティシエ・柴田氏の店。この店は、多治見店につぐ2号店であり、さらにテレビ塔近くの「Blossa」には、ケーキショップにビストロを併設した3号店「ラシエット・ドゥ・シバタ」がある。「シェ・シバタ ブロッサ」は、「フォルテシモ・アッシュ」と並らび、僕の考える愛知のトップ・スイーツ店である。とにかく容姿が美しい!美しすぎる!!その芸術的とも言えるケーキの曲線美や色彩がそのまま美味しさに直結している。この店のケーキは焼き菓子とクリーム・ムース系菓子が主体で、スポンジ系菓子は基本的に置いてないようだ。一番のお勧めはハートの形をした「クー・デ・ボア」で、お酒や甘さを抑え、フランボワーズの瑞々しさを最大限に引き出している傑作。「ラトゥー・オ・ショコラ」は、サンマルクに似たお酒を全く使っていないチョコレート菓子。上層のビターチョコとホワイトチョコのムースが、最下層の胡桃入りのチョコケーキとすばらしいハーモニーを奏でている。その他のお勧めは、アールグレーの香りの「ラ・パルメレ」、バナナキャラメルの「サンガポール」など。この店の名物「エクレール・オ・ブール・サレ」は、簡単に言えばキャラメル・エクレアだが、上に角切りの塩バターがのっている。ただでさえキャラメルクリームが濃厚なので、日本的感覚では塩バターは不要と感じてお勧めでない。日持ちのするお土産としてお勧めなのが、ホワイトチョコラスクの表面に散らしたドライ・フランボワーズが素晴らしいアクセントになっている「Rusk Blancフランボワーズ風味」。名古屋店にはショップの他、イートインスペースもある。「ラシエット・ドゥ・シバタ」のビストロスペースも、14時~16時半はイートイン・カフェとして利用できる。2009年版ではこの店をナンバーワンとしたが、今回改めて3号店を含めて食べ比べてみた結果、「フォルテシモ・アッシュ」の方が僅差であるが総合的に良かった。

【シェ・シバタ 名古屋】
千種区山門町2-54   
電話:052-762-0007
定休日:火曜、年末年始
営業時間:10時~20時
予算:クー・デ・ボア480円、ラ・パルメレ420円
アクセス:市営地下鉄・東山線「覚王山駅」1番出口を出て、スターバックスの角を右折。日泰寺の参道を150mくらい上ると右側。覚王山駅から徒歩3分。
最寄りのランドマーク:日泰寺
【ラシエット・ドゥ・シバタ】   
東区東桜1-1-10 Blossa 1階
電話:052-957-5544
定休日:不定休
営業時間:カフェ14時(空いていれば13時から可)~16時半、ケーキショップ10時~21時
アクセス:市営地下鉄・東山線、名城線「栄駅」4番出口を出て「オアシス21」の前を直進し、信号を渡る。次の交差点の大きな角ビル。栄駅から徒歩3分。市営地下鉄・桜通線「久屋大通駅」からは直結。
最寄りのランドマーク:オアシス21
お勧めポイント:日本最高レベルのスイーツ店