パティスリー ル・ショコラ
弘前の中心部にあるスイーツ店。一軒家の店内には狭いながらもカフェが併設されている。この店のケーキは容姿が美しいだけでなく美味しい。しかも、洗練された味なのである。1番人気の「焦がしロール」は、断面にパリパリのカラメルをコーティングし、フランス産ハチミツを入れた生クリームロールケーキであるが、予想通りの味で特にお勧めではない。
僕の一押しは何と言っても「苺のショートケーキ」。シンプルながら甘さ控えめなクリームとスポンジ、そしてスライスされた苺のバランスが絶妙なのである。現時点で、東京ホテルニューオータニの「SATSUKI」や名古屋の「フォルテシモ アッシュ(→ 名古屋グルメバイブル・スイーツの頁を参照)」 と並び、僕の日本ショートケーキトップ3である。その他のお勧めは「いちごみるく」や「キャラメル・バニーユ」、「ちょこばなな」、「nagatomo」など。「いちごみるく」は上にマカロンがのったムースケーキで、甘さが控えめのイチゴムースが美味しい。見た目がシュークリームのような「ちょこばなな」は、ミルクチョコクリームと生バナナの組み合わせが絶妙で、下の焼き菓子と一緒に食べると美味しい。「キャラメル・バニーユ」はドライイチジクとキャラメルの焼き菓子の上にフワッとしたムースがのったケーキで、これも濃厚で旨い。「nagatomo」はチョコとマスカルポーネムースのティラミス風ケーキで、中に入ったクッキーがアクセントになっていていい。
店名を関した「ル・ショコラ」は、ビターテイストのチョコレートケーキで、「津軽平野」は洋菓子としては珍しい「フジ」リンゴを使用した厚めのタルトタタン。「シシリー」はピスタチオムースの中にミルクチョコムースが入ったケーキで、「クラッシックショコラ」は真ん中に生クリームのタップリ入った焼きチョコレート菓子。これらはお勧めと言うほどではないが、いずれも平均以上のレベルにある美味しいケーキである。チョコレートは試していないが、焼き菓子はフンワリとビターテイストな「ガトーショコラ」とアーモンドの香りの「パレ」、そして濃厚でバターが香る「ベルジョワース」や黒糖の「フィナンシエ」などがいい。
ケーキに加えて焼き菓子も美味しく、弘前では断トツの美味しさのスイーツ店である。(2013年6月追加)
弘前市徒町17-1
電話番号:0172-37-6761
定休日:水曜
営業時間:9時半~20時(日曜・祝日9時半~19時)
予算:苺のショートケーキ294円、いちごみるく336円、キャラメル・バニーユ347円
アクセス:JR弘前駅からタクシーで3分。
最寄りのランドマーク:ホテルニューキャッスル
お勧めポイント:日本トップレベルの苺ショートケーキが食べられる