中華そば カリフォルニア
菊水にある現在人気急上昇中の中華そば店。店の前に立つと本当にココ?と思うようなカフェのような外観。店内は、入って左にオープンキッチンのカウンター席があり、右にテーブル席と待合席がある。店名通り、インテリアはアメリカンカントリーテイストで、置いているビールもアメリカナンバーワンクラフトビールである「BLUE MOON」というこだわりよう。店主は東京調布で人気の「柴崎亭」で修行したらしく、麺もその店で使っているのと同じ八王子の「田村製麺所」から取り寄せているという。
一番人気はワンタンメンで、醤油味の「黒わんたんそば」と塩煮干し味の「白わんたんそば」がある。いずれの「わんたんそば」にもチャーシューが入っていないため、チャーシューも食べたい方は、ワンタンが半量の4つとチャーシューが4枚入った「チャーシュウ肉わんたんそば」にする必要がある。ワンタンの餡は豚肉と背脂が入った肉ワンタンで、紹興酒のような香りも感じられる。しかも、餡の量は餃子と同じくらいのボリュームがあり、女性であれば食べきれないくらいの量だ。僕的には、ワンタンのボリュームがありすぎで、ワンタンを食べているうちに麺がのびてしまうのが難点だと思う。人気の「わんたんそば」の他には、ワンコインで食べられる醤油味の「中華そば」と白醤油味の「煮干そば」の2つがある。店員さんによると、「白わんたんそば」は塩煮干しスープだが、「黒わんたんそば」の醤油スープは、基本的に「中華そば」と同じと考えて良いのだそうだ。
何れのそばの麺も中細のストレート麺で、コシもほどほどあり、このスープに実に良くマッチしている。チャーシューは煮豚でなく、オーブンでローストされたバラ肉で、弾力ある食感も含めてごく普通だ。メンマは若干甘めで、さらにカイワレとネギがのっている。
何と言っても僕のお勧めは、ワンコインで食べられる「煮干そば」とプラス100円の「味付け玉子」の組み合わせだ。味が良く染みた「味付け玉子」は、半熟加減もよくお勧めである。カタクチイワシがメインの「煮干そば」の清湯スープは白醤油を用いているため、塩ラーメン?と勘違いしてしまうほど美しく澄んだ黄金色のスープである。その表面には煮干しと菜種油で作られた「香味油」が浮いている。無化学調味料でこれだけ洗練された完成度の高い煮干しラーメンは、昨年取材した大阪でも、本場である青森県でも食べたことがないくらいの逸品。
後で気がついたのだが、通路には紙エプロンも置いてあり、当初手が回らなかった従業員のサービスも良く行き届くようになった。また、店の横には1台分の駐車できるスペースがあるが、いつも埋まっているので基本的に駐車場はないものと考えて行った方がいい。すぐ近くの表通りには有料駐車場があるので、そこを利用するのが便利。ちなみに、開店直後はかなり混み合うので、行くなら一段落する13時半くらいの方が待ち時間が短い。(2016年3月追加)
札幌市白石区菊水3条4-4-6 ビバ菊水1階
電話番号:011-598-7773
定休日:月曜
営業時間:【平日】11時半〜14時半、18時〜21時半、【土・日・祝日】11時半〜15時
予算:煮干そば500円
アクセス:地下鉄東西線・菊水駅6番出口を出て左へ。「全労済」を過ぎた角を右折し、さらに次の交差点を右折すると左側にある。菊水駅から徒歩5分
最寄りのランドマーク:全労済道央支店
お勧めポイント:ワンコインで洗練された煮干しそばが食べられる奇跡の店
- 真


















