余志屋
賑やかな先斗町の通りから少し入った薄暗い小路にある割烹料理店。1階はL字型のカウンター席と掘りごたつのテーブル席が1つあり、2階には最大8名と4名収容できる座敷がそれぞれ1部屋ずつある。1階のカウンター内はオープンキッチンになっており、大将と男女各1名の料理人が料理を作っている。カウンター内では、大将の指示のもとに各人がテキパキと滞りなくオーダーをこなして行く。
席に着くと、まず店員が本日入荷したお勧め素材の説明をしてくれ、飲み物のオーダーをとってくれる。大将がそれ程忙しくないときには自ら説明してくれるが、2〜3mくらい離れて作業をしながらの説明なので、まるで口上のように声が大きい。メニューはいろいろと魅力的なものが多いが、何分にも金額の表示がないのでちょっと不安になる。高いのか?安いのか?ボリュームはどのくらい?などの情報を知っておきたいところだが、コースの値段からも分かるように、基本的にビックリするほど高い値段ではない。それでもやっぱり不安という方は、リーズナブルなコース料理もあるので、予約の際にその旨を告げよう。
まず、突き出しに出てきた「焼きナスの胡麻ダレがけ」は、胡麻のソースと濃厚でシットリとした焼きナスの相性が最高だった。この店の名物は、餡かけものの「鴨まんじゅう」や「野菜のあんかけ」、そして焼き物の「鴨ロース」、「だし巻き」などいろいろあるが、僕が京都らしくて美味しいと思ったのは「野菜のあんかけ」である。また、常連客の多くは「一口カツ(1個からの注文が可能)」を注文していたが、僕の注文した揚げ物の「ぐじの唐揚げ」は美味しかったものの油ぎれが悪く、お勧めというほどではなかった。。
一品一品のボリュームがあるため、1人飯の場合には半量にしてもらうのが良いだろう。しかしながら、人気の「釜飯」だけは3人分でしか炊けないので、もしも余った場合にはおにぎりにしてもらい、持ち帰って朝ご飯にすればいい。この日注文した「穴子の釜飯」は、シットリと炊かれた煮穴子と錦糸卵を混ぜて食べたら本当に旨かった!!また、最後にサービスで出た「黒糖のシャーベット」もサッパリと甘さ控えめで美味しかった。
それにしても、店員の対応が丁とても寧で、すこぶる感じの良い店である。また、京都でもトップクラスの人気店であるため、早めの予約が必要だ。(2014年6月追加)
中京区先斗町通三条下ル材木町188
電話番号:075-221-5115
定休日:月曜
営業時間:17時〜22時半
予算:コースは8000円と10000円の2コース
アクセス:阪急京都線・河原町駅出入り口5を出て、四条通を鴨川方面へ向かう。高瀬川、木屋町通を過ぎ、「先斗町」の看板のある小路を左折する。しばらく進むと、右に公園、左に「先斗町バイク駐車場」が見えるので、その20〜30m先の左側にある。河原町駅(四条河原町交差点)から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:先斗町、先斗町バイク駐車場
お勧めポイント:実に京都らしい割烹料理店
突き出しとビール
焼きナスの胡麻ダレがけ
明石鯛の刺身
カツオのたたき・おろしニンニク添え
野菜のあんかけ
鴨まんじゅう
ぐじの唐揚げ
鴨ロース
穴子の釜飯
黒糖のシャーベット
お土産にしてもらった残った穴子の釜飯