割烹 千ひろ

 ミシュランガイド2014年で2つ星を獲得した日本料理店だが、実は3つ星の「千花」とは兄弟店(兄の店が「千花」で弟の店が「割烹 千ひろ」)である。なので、先代「千花」の料理を受け継ぐ両店の料理は基本的に似ている。どちらも素材を生かしたシンプルで派手さのない料理で、コースの中にフルーツを使った料理が出てくるのと最後はフレッシュジュースで締めるというのが定番である。加えて、「千花」のコースに出てくる「生湯葉」が実に美味しい。なので、兄の「千花」の方ももちろん良いのだが、外国人客が多いことやコスパを考えればこの「千ひろ」の方がお勧めである。
 店を入ると右側に白木のカウンター席があり、そして左側には8名までの個室がある。カウンター内には大将の永田さんと若い職人が立ち、大将の指示のもと黙々と下作業をしている。久々に訪れたが、大将は以前よりも更にトークが軽妙になっており、とても元気そうだ。この店のコースは3コースあり、昼も夜も変わらない。コースは値段によって品数だけでなく素材も変わる。前述のように店主は素材にフルーツを用いるのが得意であるが、今回はいつものフルーツの酢の物はではなく、「炊いた干しバナナ」や「湯葉と桃」という驚きの変化球であった。しかも、今回の料理は全般的にこのような変化球の連投で、これをサプライズというプラスに受け取るか、マイナスに受け取るかは意見の分かれるところだろう。(2014年9月更新)

東山区祇園町北側279-8  
電話番号:075-561-6790
定休日:月曜
営業時間:12時〜13時(予約時のみ)、17時〜20時半
予算:コース12000円、15000円、18000円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。「京都四條南座」の前を過ぎ、朱色の壁の大きな建物「お茶屋一力亭」のある花見小路 を過ぎ、東側2本目の小路(アパホテル京都祇園EXELLENTの正面向かい)を左折するとすぐ右側。阪急河原町駅より徒歩7分。 
最寄りのランドマーク:お茶屋一力亭、花見小路、アパホテル京都祇園EXELLENT
お勧めポイント:シンプルながらサプライズな料理を提案する和食店

四条通を挟んだこのホテルの向かい側の小路を入ったところにあります

「宮田圓月堂」の横にある小路です

この小路の奥です

店主の永田さん

まずは「だだ茶豆のヴィシソワーズ」からスタート

タコと大根たったかな?

八寸(ハモ、鯛、鯛の肝、)

サンマの煮物

ハモの子

鯛の肝のゼリー寄せ

ジャコと松茸

鯛?の炙り

ハモの刺身・梅肉あるいは塩、ワサビ醤油で

食感のアクセントにタコの吸盤が入っています

ハガツオの刺身・生姜醤油で

松茸と真丈のお椀

琵琶湖産鮎の塩焼き・炊いたドライバナナ添え

桃の生湯葉ペーストかけ(ほぼムース状の生湯葉)

ビックリするほどホクホクでジューシーな美味しさ「丸のまんまの蒸し焼き茄子、胡麻醤油で」

コーンのかき揚げと甘鯛の唐揚げの餡かけ

締めの「鱧カツ丼・梅肉ソース」は微妙。味噌汁は何と!!冷たい味噌汁でした

リンゴとオレンジのジュース