北山龍
麻生の交差点近くにある無化学調味料のラーメン店。店に入ると、感じの良い白いコック帽を被った女性店主が迎えてくれる。2011年度版と変わった点は、新たに「カレーライス」と「カレーらーめん」が加わったことである。カレー粉は奄美のものを使用しているらしく、本格的なカレー専門店のようにスパイシーで美味しい。辛さは中辛未満で、豆カレーには“ひよこ豆”が入っている。
この店はマスコミに露出することが少なく知名度が低いせいか、残念ながらいつも空いている。しかしながら、この店のラーメンのレベルは高く、特にチベット海底岩塩を使用した「塩ラーメン」が有名。塩は5種類を使い分けているそうで、「塩ラーメン」は他に「ジンジャーソルト」や「ブラックソルト」などもあるが、通常の「塩ラーメン」がベスト。10時間かけて作られたスープは、トンコツに鶏ガラを加えて作られたもので、鯵節と鰹節に野菜の甘みが加わり、サッパリとしながらコクのある濁った白湯スープである。旭川ラーメンのような中細ストレート麺は、コシがなくイマイチだが、スープだけで評価するなら、北海道最高レベルの塩ラーメンと言ってもいい。もう一つのお勧めは「醤油ラーメン」。特にチャーシューが美味しいので「醤油チャーシューメン」をお勧めしたい。チャーシューにはかなりこだわっているらしく、「しおチャーシュー」と「醤油チャーシュー」の2種類を使い分けている。このチャーシューに自家製味噌を塗り、白髪ネギを載せて食べるとビールのつまみとして最高である。「カレーらーめん」は、奄美の無農薬栽培で作られた生ウコンと36種類のスパイスを使用して作られる。あまり辛くなくスパイシーさもほどほどながら結構旨い。特に、スープに溶け込んだ野菜の甘さがカレー味を引き立たせている。辛さが足りない方は特製スパイスをセルフで追加する。ちなみに、200円を追加すれば残ったスープを「おじや」にしてもらえる。これは、旭川ラーメンで有名な「加藤ラーメン」系と同じサービス。 残ったスープに御飯を入れて玉子でとじ、刻みチャーシューがのせて食べる。これも美味しいので、ラーメンを食べた後には是非お勧めしたい。(2013年4月更新)
北区麻生町2丁目4-8 第3山重ビル1階
電話番号:011-893-7107
営業時間:11時半〜15時、17時半〜20時
定休日:火曜、水曜
予算:塩ラーメン850円、醤油ラーメン750円(チャーシューメンは200円増し)
アクセス:地下鉄南北線・麻生駅6番出口(ダイエー麻生店前)を出て右へ。東光ストアを過ぎた五叉路の交差点を「CUCINA」、「JOG常口アトム」側へ向かうとすぐ右側。麻生駅より徒歩3分。
最寄りのランドマーク:ダイエー麻生店、東光ストア
お勧めポイント:塩と醤油のチャーシューメンが美味しい