御料理 光安
通りから少し入った小路にある一軒家の料理店。この店は、昼1組、夜2組限定の完全予約制の日本料理店である。扉を開けて上がり框を上がると、すぐに部屋があり、さらに調理場を通って奥に進むともう一つ部屋がある。入口の方は個室と言うほどの空間ではないが、奥の方はほぼ個室と言ってもよい部屋だ。今回通された個室はテーブル席で、畳には電気カーペットが敷かれていたので、冬だったにもかかわらず暖かかった。日本酒は13種類あったが、飲んだ日本酒はどれも美味しく良かった。特に、広島の「天寶一・うすにごり」と島根の「裏月山・無濾過原酒」が良かった。
料理でまず出てきたのは、「蕪蒸し」のお椀。すり流しのようにトロミがついていたが、出汁が薄く、塩味が足りなかった。一つ目のお造り「甘鯛の昆布締め」は、ネットリと旨味があって美味しい。2つ目のお造り「ブリの炙り」は、ハラミの部分。タレに辛味大根や紫蘇の花を加えて食べると、味に一体感が出て最高だった。続くこの店の名物「野菜の八寸」は、塩味が付いた金時芋、京人参、菜の花などのいろいろな野菜が入っていて、意外に美味しかった。「蛤の雑炊」は、蛤の出汁が出ていて深みのある味わい。「炙った自家製カラスミと青首大根のおろし」は、舌に絡みつくようなカラスミ独特のコクがあって、酒のアテにはピッタリ。この日一番だったのは、シンプルな「モロコの炙り焼き」。フワッと焼かれていて甘みがあり、これまで食べた中での最高のモロコであった。今まで、冬の京都で食べる白味噌のお椀をそれほど美味しいと思ったことはなかったが、「蕎麦掻きの白味噌仕立て」は、サラッとしていて洗練された味わいだった。そして、締めの土鍋ご飯は、「香住ガニのご飯」。米は地元の米をブレンドしているという。浅葱と蟹ミソがタップリと入っていて、あまりの美味しさに、思わずおかわりをしてしまったほど。最後の水菓子は、珍しい「ミカン葛」で、トロッとしていてカボチャのような風味を感じた。また、女将さんのホスピタリティのあるサービスも良かった。(2019年9月追加)
http://kyoto-mitsuyasu.com
上京区千本通丸太町上ル二筋目東入
電話番号:075-366-3138
定休日:日曜、月曜の昼
営業時間:【昼】12時~13時、【夜】18時~20時
予算:おまかせで15000円〜18000円くらい(素材によって変動する)
アクセス:地下鉄東西線・二条駅1番出口を出て左へ「」を北へ進む。「ライフ」、「スギ薬局」、「酒のやまや」、広い「丸太町通り」を過ぎ、2つ目のT字路を右折すると左側にある。二条駅から徒歩で15分
最寄りのランドマーク:千本丸太町交差点
お勧めポイント:シンプルでありながら美味しいと思えるような日本料理店
通りから少し入った小路にある一軒家
ココです!
扉を開けて上がり框を上がると、すぐに部屋があり、さらに調理場を通って奥に進むともう一つ部屋がある。入口の方は個室と言うほどの空間ではないが、この奥の方はほぼ個室と言ってもよい部屋だ。今回通された個室はテーブル席で、畳には電気カーペットが敷かれていたので、冬だったにもかかわらず暖かかった
日本酒は13種類あったが、飲んだ日本酒はどれも美味しく良かった。特に、広島の「天寶一・うすにごり」と島根の「裏月山・無濾過原酒」が良かった
料理でまず出てきたのは、「蕪蒸し」のお椀。すり流しのようにトロミがついていたが、出汁が薄く、塩味が足りなかった
一つ目のお造り「甘鯛の昆布締め」は、ネットリと旨味があって美味しい
2つ目のお造り「ブリの炙り」は、ハラミの部分
タレに辛味大根や紫蘇の花を加えて食べると、味に一体感が出て最高だった
続くこの店の名物「野菜の八寸」は、塩味が付いた金時芋、京人参、菜の花などのいろいろな野菜が入っていて、意外に美味しかった
「蛤の雑炊」は、蛤の出汁が出ていて深みのある味わい
「炙った自家製カラスミと青首大根のおろし」
舌に絡みつくようなカラスミ独特のコクがあって、酒のアテにはピッタリ
この日一番だったのは、シンプルな「モロコの炙り焼き」。フワッと焼かれていて甘みがあり、これまで食べた中での最高のモロコであった
今まで、冬の京都で食べる白味噌のお椀をそれほど美味しいと思ったことはなかったが、「蕎麦掻きの白味噌仕立て」は、サラッとしていて洗練された味わいだった
締めの土鍋ご飯は、「香住ガニのご飯」
米は地元の米をブレンドしているという。浅葱と蟹ミソがタップリと入っていて、あまりの美味しさに、思わずおかわりをしてしまったほど
後の水菓子は、珍しい「ミカン葛」で、トロッとしていてカボチャのような風味を感じた