手作りハンバーグ工房 Toshi
ビル地下のレストラン街にある大通エリアで人気のハンバーグレストラン。明るい感じの店内にはカウンター席がなく、全てがテーブル席である。この店のコンセプトは、“家庭で食べていたような優しい味のハンバーグ”。つまり、誰もがほっと癒されるようなハンバーグなのである。従って、使用する肉は牛肉、豚肉、鶏肉の合挽き肉で、これが肉臭さを一切感じさせない実に絶妙なブレンドとなっている。しかも、今流行の挽肉を丸めただけのミンチハンバーグではなく、ちゃんとタマネギが入っていて、フックラと柔らかな肉汁タップリのジューシーハンバーグなのである。あまりの柔らかさに箸で食べるとホロッと崩れてしまうのが難点だが、それを差し引いてもかなり美味しい。
店主の素材へのこだわりは半端ではなく、牛肉は十勝の池田町の赤牛「いけだ牛」、豚肉は早来町のホエー豚「ムーミン豚」、鶏肉は厚真町の「桜姫鶏」、米は長沼産「夢ピリカ」といった具合。焼き上がるまでの間に、見た目も鮮やかなタップリ野菜のサラダが出てくるが、これら全ての野菜は、契約農家や無農薬自家菜園「Toshiファーム」のもの。根菜類のサクッとした歯ごたえと甘みは、新鮮な野菜であることの証しである。かかっているドレッシングはビネガーテイストではなく、シンプルな醤油マヨネーズ味。これが意外にも生の白菜や大根、ニンジンなどと良く合う。
メニューを見るとハンバーグの種類はかなり豊富。店の1番人気は山わさびで食べる「わさびハンバーグ」で、2番人気は「ガーリックハンバーグ」と「おろしそハンバーグ」。しかし、これらに共通する醤油ベースのソースが若干甘く、お勧めというほどではない。今回の取材では、1カ月以上をかけてこの店のメニュー全種類を食べ比べてみたが、僕のお勧めは何と言ってもベーシックな「デミグラスソース ハンバーグ」。デミグラスソースはかなりのコクがあり、隠し味にチーズでも入っているのではと思うほど濃厚。このコクと濃厚さがサッパリとした合挽き肉に良く合うのだ。また、長沼産夢ピリカで炊いたご飯も艶々で、ハンバーグにピッタリの美味しさ。さらに、ハンバーグに添えられた温タマネギは火傷するくらいトロトロで、北あかりを使った皮付きジャガイモの素揚げも香り十分。そして、次にお勧めしたいのは「和風オニオンハンバーグ」。こちらも醤油ベースのソースであるが、醤油ベース中で最も辛口(塩分が)のソースである。この塩辛さがフンワリとジューシーなハンバーグとベストカップルなのである。この他、「シャリアピンハンバーグ」は、タマネギのみじん切りとコンソメバターの和風テイストが良いし、「きのこソース ハンバーグ」は、甘めの醤油ベースソースをピリ辛の中華風ソースが上手く補っていてお勧め。
ランチタイムメニューに比べてディナータイムメニューは値段が高くなる分、肉とサラダのボリュームもランチよりもアップする。また、肉の基本ボリュームは、ランチタイムが180g、ディナータイムは200gで、肉を増量する場合は30g毎に100円アップするシステム。ちなみに、唯一残念だったのは、今時混み合うランチタイムにも禁煙でないこと。(2014年12月追加)
中央区南一条西2-5 南一条Kビル 地下1階
電話番号:011-241-4189
定休日:木曜のディナータイム、日曜日
営業時間:【ランチ】11時~14時半、【ディナー】17時半~20時半
予算:デミグラスソース・ハン バーグ(ランチ180g)1,590円、(ディナー200g)1,890円
アクセス:地下鉄南北線、東西線・大通駅33番出口を出て、「丸井今井」に沿って右へ進む。すぐに南1条通を右折すると、「カナリア」や「カフェ・クロワッサン」の並びに見えるビル。大通駅から徒歩2分
最寄りのランドマーク:丸井今井
お勧めポイント:北海道ナンバーワンのハンバーグが食べられる
焼き上がるまでの間に、見た目も鮮やかなタップリ野菜のサラダが出てくる
かかっているドレッシングはビネガーテイストではなく、シンプルな醤油マヨネーズ味のドレッシング。これが意外にも生の大根や白菜、ニンジンなどと良く合う
デミグラスソース ハンバーグ
ハンバーグを割ると肉汁があふれ出す
長沼産の「夢ピリカ」で炊いたご飯は艶々
和風オニオンハンバーグ
「シャリアピンハンバーグ」に1.5cmの厚切りベーコンをトッピング
きのこソース ハンバーグ
店の1番人気の「わさびハンバーグ」
これが山わさび
好みに応じて山わさびをソースに投入する。山わさびをハンバーグに直接のせて食べるより、ソースに溶かして食べた方が美味しい
2番人気の「ガーリックハンバーグ」に、「たっぷりとろけるチーズ」をトッピングするとこんな感じ