斗香庵 HIGASHI

屋号に小さく「中華そばとどんぶり」と書いてあるラーメン店。実はこの店、「らーめん ほっぺ家(→ 札幌グルメバイブル・ラーメンの頁を参照)」が展開するセカンドブランドなのである。豚骨スープの「らーめん ほっぺ家」とは異なり、魚介系醤油スープの麺とサイドメニューをドンブリに特化した店である。昨年、新たに新琴似の2号店「斗香庵SHINKOTONI」も加わった。
 改めて店の前に立ってみると、記憶が確かなら、ここは以前もラーメン店だった建物のように思う。ドアを開けると、店内はL字のカウンター席のみと非常に狭い。まずは入口前にある自動券売機で食券を購入。メニューを見ると、オール390円のドンブリと590円(取材当時は580円)の「中華そば」、さらに11時半までの限定メニュー「鶏中華そば」がある。ドンブリは全て390円なので、中華そばと両方注文しても980円と格安である。ドンブリは、「タレカツ丼(醤油味)」、「味噌カツ丼(八丁味噌仕立て)」、「カツ丼」、「カツカレー丼」、「鶏から揚げ丼」、「鶏から揚げカレー丼」、「斗香庵のチャーシュー丼」、「天丼(数量限定)」、「サーモン丼(数量限定)」の計9種類と、その充実度は半端ない。
 「中華そば」のスープは、煮干し特有の苦味やエグ味がなく、非常に洗練されている。これは、店主の丁寧な仕事ぶりに加えて、小振りな小羽煮干しを使用していることによるものだろう。津軽ラーメンのスープでも、ここまで洗練された煮干しスープはなかなかない。加えて、特注している道産小麦100%の中細ストレート麺も、魚介系スープとの相性が抜群。但し、具材のシナチクが細めであるにもかかわらずやや硬く、厚く切られたチャーシューがたまに塩辛いことがある点がマイナス。もう一つの麺の「鶏中華そば」は、一口目は魚介系の風味を感じ、二口目は鶏と野菜の旨味を味わえる。鶏ガラベースのスープは魚介の旨味たっぷりで、こちらもトップレベルのスープだ。トッピングのお勧めは、「とり天」と「もち豚ワンタン」。ラーメン店での「とり天」とは珍しいが、スープに浸るとさらに美味しくなる。「もち豚ワンタン」は、皮がトゥルンと柔らかく肉餡も美味しい。
 ドンブリのお勧めは、「タレカツ丼」と10食限定の「天丼」。「タレカツ丼」は、新潟カツ丼と群馬カツ丼のいいとこ取りのような感じ。鶏ささみカツ3枚と千切りキャベツが入っていて、出汁の効いたサッパリとしたタレともよく合う。「天丼」のツユはやや甘めだが、海老2匹、椎茸、ピーマン、茄子などといった具材が充実していて、火の通りも抜群に良い。
開店後しばらくの間は店主が腕を振るい、年上の2番手が揚げ物を担当していたが、現在は2番手の方が店主として店を任されているようだ。(2021年8月取材)

東区北10条東4丁目2-51  
電話番号:011-704-4080
定休日:水曜
営業時間:9時50分〜14時半
予算:中華そば590円、タレカツ丼(醤油味)390円
アクセス:地下鉄東豊線・北13条東駅2番出口を出て右へ向かう。「天使病院」、「コメダ珈琲」を過ぎた信号を右折する。「GEO」と「ツルハ」の交差点を右折したら右側にある(「大阪王将」、「スポーツデポ光星店」の北向い)。北13条東駅より徒歩10分
最寄りのランドマーク:スポーツデポ光星店、DCMホーマック光星店
お勧めポイント:美味しい魚介系中華そばとドンブリが一緒に味わえる店

ココです!屋号に小さく「中華そばとどんぶり」と書いてあります。改めて店の前に立ってみると、記憶が確かなら、ここは以前もラーメン店だった建物のように思う 朝の9時50分からの営業 メニューを見ると、オール390円のドンブリと590円(取材の当時は580円)の「中華そば」、さらに11時半までの限定メニュー「鶏中華そば」がある。ドンブリは全て390円なので、中華そばと両方注文しても980円と格安である。ドンブリは、「タレカツ丼(醤油味)」、「味噌カツ丼(八丁味噌仕立て)」、「カツ丼」、「カツカレー丼」、「鶏から揚げ丼」、「鶏から揚げカレー丼」、「斗香庵のチャーシュー丼」、「天丼(数量限定)」、「サーモン丼(数量限定)」の計9種類と、その充実度は半端ない まずは入口前にある自動券売機で食券を購 店内はL字のカウンター席のみと非常に狭い 「中華そば」 スープは、煮干し特有の苦味やエグ味がなく、非常に洗練されている。これは、店主の丁寧な仕事ぶりに加えて、小振りな小羽煮干しを使用していることによるものだろう。津軽ラーメンのスープでも、ここまで洗練された煮干しスープはなかなかない 加えて、特注している全粒粉入りの道産小麦100%の中細ストレート麺も、魚介系スープとの相性が抜群 具材のシナチクが細めであるにもかかわらずやや硬く、厚く切られたチャーシューがたまに塩辛いことがある点がマイナス もう一つの麺の「鶏中華そば(もち豚ワンタンをトッピング)」 一口目は魚介系の風味を感じ、二口目は鶏と野菜の旨味を味わえる。鶏ガラベースのスープは魚介の旨味たっぷりで、こちらもトップレベルのスープ 「中華そば」にもち豚ワンタンと背脂をトッピング 背脂を入れたら動物系の味が濃くなると思いきや、それほどでもない 「もち豚ワンタン」は、皮がトゥルンと柔らかく肉餡も美味しい ドンブリの一押しは「タレカツ丼」 ふたを開けると、鶏ささみカツ3枚と千切りキャベツが入っていて、出汁の効いたサッパリとしたタレともよく合う