木多郎 澄川本店(木多郎倶楽部総本店)

 「木多郎」は、フランチャイズ「木多郎倶楽部」の網走店(駒場店と呼人店の2つがあるが、呼人店は閉店中)、旭川店、岩見沢店、中標津店、阿寒湖店、福岡シップス・ログを含めると計7店舗ある。中でも網走店とその系列の岩見沢店や旭川店は「生ラムステーキカリー」などメニューも豊富で、独自色を出している。久しぶりにこれらの総本山にあたる「木多郎 澄川本店」を訪れてみたが、以前と変わらず老店主が元気に作っていた。女性スタッフと2人でやっているため、スープカレーは1日100食限定である。この店の特筆すべき点は、何と言ってもオリジナリティの高いスープカレーであること。数ある札幌スープカレー店の中でもオンリーワンの味なのだ。スープの表面には厚めの油膜が張っており、トマトやウスターソースのような様々なニュアンスの風味と旨味を感じる。これは、豚骨や丸鶏から取ったスープに鰹節や昆布、野菜、椎茸などを加え、2日間かけて数日分のスープを取っているため。ライスは白飯でも雑穀米でもターメリックライスでもなく、白米(この本店のみ北海道月形町・若槻農場の特別栽培米)に熊本産トウキビを乾燥粉砕した「とうきびこざね」が入れられている。僕のお気に入りは「ベーコンエッグ野菜カリー」。特に、ボイルされたホールトマトと菜の花が入っているのがいい。本店のベーコンは薄いものを使用しているのが唯一の不満だが、一口サイズに切れているので食べやすい。スープ自体はやはり本店が1番美味しいが、網走店の方が玉子がフワッとしていてベーコンも厚い。中標津店はご夫婦でやっており、具のベーコンや他のメニューも本店に最も近い。辛さは2番が中辛で、それ程辛くはない。また、自家製カスピ海ヨーグルトを使用したラッシーも美味しい。(2013年2月更新)

南区澄川6条4丁目2-1 澄川ビル1F   
電話番号:011-814-1203
営業時間:11時半~14時、17時半~20時(土曜は昼のみ営業)
定休日:日曜日、第2土曜日、連休となる祝日
予算:ベーコンエッグ野菜カリー1050円 
アクセス:地下鉄南北線澄川駅の出口を出たら、高架下に沿って真駒内方面へ向かう。通りに出たら左折し、福住桑園通を福住公園方面へ向かう。通りはなだらかに右に曲がっていくので進む。すぐに左に「CO-OP札幌」が見えるので手前信号を左折すると、「CO-OP札幌」駐車場の向かいに見える。澄川駅から徒歩12分。 
最寄りのランドマーク:CO-OP札幌 
お勧めポイント:オンリーワンのスープカレー