本家小嶋 芥子餅

 大阪の食通で知られる桒山先生に頂いた大阪の堺市伝統のお菓子。この店は何と天文元年の創業。つまり、470年以上の歴史を持ち、千利休も食したと言われるお菓子らしい。
 蓋を開けると、フンワリと胡麻を煎ったような香りが漂ってくる。実はこれは餅の表面にまぶされたケシの実の香りである。餅はまるで求肥のようにプルンとして柔らかく、プチプチとした芥子の食感と餅の軟らかさのコントラストが何とも言えず、後を引く美味しさ。ついつい、1つ2つとペロリと食べてしまうのである。餡は小豆の漉し餡であるが、これが伊勢の「赤福」のようにサッパリとした餡なのだ。これでもう少し餡に小豆の香りが加わってコクがでれば、パーフェクトであると感じた。
 今回紹介した「芥子(けし)餅」の他、この店の名物にはニッキ味の「泰平餅」もあるようだ。近いうちにこちらも是非味わって、美味しければまた報告したい。ちなみに、この店はネット販売や通販は行っておらず、類似店名や商品が他にもあるようなので、間違わないようご注意を。また、人気商品なので予め電話予約をしてから訪れたい。(2013年12月追加)

堺市堺区大町西1-2-21  
電話番号:072-232-1876
定休日:月曜
営業時間:9時~18時(なくなり次第終了)
予算:芥子餅115円
アクセス:阪堺電気軌道阪堺線・宿院駅を降り、広い中央環状線に向かう。宿院交差点信号を右折し、さらに「和食さと」の東角を右折し、50mほど進むと左側にある。宿院駅より徒歩1分
最寄りのランドマーク:和食さと
お勧めポイント:プチプチとした芥子の食感と餅の軟らかさが何とも言えず後を引く美味しさ