西心斎橋 ゆうの

 心斎橋にある人気の日本料理店。何度か電話をかけてやっとの事で予約をゲット。ビルの中2階にある店内に入ると、正面にカウンター席、そしてその後ろに格子戸で仕切られた半個室のテーブル席がある。この店の店主・柚野さんは「浪速割烹 喜川」の出身。彼のトークは実に軽妙で、 「祇園 さヽ木(→ 京都グルメバイブル・日本料理の頁を参照)」 の店主・佐々木さんを彷彿させる。カウンター席にいる複数の客と同時に会話できるらしく、話を聞いているだけでも退屈しないこと請け合いである。しかも、客と話をしている最中でも料理に対する集中力が疎かになっておらず、テキパキと下の料理人に指示を出しながら調理の手は止まっていないのだから驚き。
 柚野さんの作る料理はどれもグッと迫ってくるものがある。つまり、3つ星店特有の頭一つ抜きんでた感性を感じさせるのだ。とりわけ、お椀が素晴らしく、この日は「車エビとクルミ餅の椀」であったが、これだけ食べても彼の実力を推し量ることができるだろう。さらに、「蓮根饅頭とカリフラワーのすり流し」は、ゴボウのピューレでアクセントをつけるなど鮮烈な逸品だった。また、「低温調理された鳥取和牛」もとろける様な美味しさ。何よりも僕を驚かせたのは最後の締めのご飯。これまで名店と言われるいろいろな店でご飯を食べてきたが、「銀シャリ」と呼べるレベルのものを食べさせてくれた店はごく僅かしかなかった。この店の白米は艶々でふっくらしており、見事な本物の「銀シャリ」であった。
 ちなみに、来年は1月2日から営業しているそうなので、おせちに飽きた方は是非行ってみて欲しい。現時点で実力に比して食べログの評価は異常に低いが、この点に関しては僕も理解に苦しむところである。(2015年12月追加)

大阪市中央区西心斎橋1-10-35 SHINSAIBASHI BILD中2階  
電話番号:06-6281-3690
定休日:月曜
営業時間:17時~22時
予算:お任せコース10500円、13800円
アクセス:地下鉄御堂筋線、長堀鶴見緑地線・心斎橋駅からCRYSTAへ向かい、南13出口から出る。出口を出て反対方向へ向かい、一つ目の交差点(BOSEのビルところ)を左折。2つ目の「ホテル日航大阪」手前の交差点を右折するとすぐ「心斎橋NEW OSAKA HOTEL」が見えるのでその並びのビル。心斎橋駅から徒歩3分
最寄りのランドマーク:CRYSTA、ホテル日航大阪、心斎橋NEW OSAKA HOTEL
お勧めポイント:コスパ抜群の大阪トップレベルの日本料理店

この出口を出たら反対方向へ向かこの出口を出たら反対方向へ向かうこのBOSEの角を左折左に見えるのが「ホテル日航大阪」で、この交差点を右折する右に見えるビルが「SHINSAIBASHI BILD」ここですカウンター席はこんな感じ生ビールは「スーパードライ・プレミアム」。初めて飲んだが、これがクラフトビールと勘違いするくらい香りがあって美味しかった「蓮根饅頭とカリフラワーのすり流し」は、ゴボウのピューレでアクセントをつけるなど鮮烈な逸品「松葉ガニとセリ、椎茸」にペースト状の豆腐がかかった白和えのようなもの「車エビとクルミ餅の椀」。出汁のひき方が最高で、これだけ食べても彼の実力を推し量ることができるくらい「刺身の盛り合わせ」。付けダレは左から「ポン酢」、「辛子醤油」、「納豆醤油」の3種類手前左から「炙ったイカのカラスミ和え」、「サヨリとたくあん」、「サヨリと奈良漬け」、「ボタンエビ」、「マダイのハラス」、「藁で炙ったヨコワ」「鯖の棒寿司」も旨い「焼きマナガツオのクチコ餡がけ」はよくぞ思いついた!!というくらい発想が素晴らしい「真鱈の白子(雲子)のフライ」。これだけは普通先ほどお椀で使った車エビの頭を焼いたもの「セコカニ(松葉ガニのメス)の外子と身」「鱗付きの揚げた甘鯛」「低温調理された鳥取和牛」はとろける様な美味しさ火の通り方も絶妙でジューシー最後の締めのご飯この店の白米は艶々でふっくらしており、見事な本物の「銀シャリ」であった白味噌を使った味噌汁も絶品水菓子はフルーツ