西海道 ときとき

 ミシュラン特別版にも掲載された地元客に人気の居酒屋。古いビルの1階にある通路を進み、引き戸を開けると、手前にカウンター席、そして奥にテーブル席がある。開店して25年目を迎え、この場所に移転してきて3年目になるという。客のほとんどは、顔見知りの常連客のようだ。この日は真冬の寒い日だったが、暖房が十分ではなかったため、カウンター席での食事は隙間風を感じて寒かった。
 お酒のメニューを見ると、日本酒は純米酒が7種あるが地酒はなく、ワインは赤白1種類ずつ。また、焼酎はなく、お酒の種類が少ないのがこの店の問題点であろう。そのためか、自分でお酒を持ち込んでいる常連客も見受けられた。さらに、食べ物のメニューも食材がかなり絞り込まれており、こちらも少なめだ。
 まずは、突き出しに「粕汁」と「ヒラメの南蛮漬け」、「空豆の素揚げ」が出された。注文した天草産「あこうの昆布締め」は、自家製カラスミが添えられ、アラのようなネットリとした旨味があった。同じく天草産の「青ナマコ酢」は、程よい歯ごたえと磯の香りがいい。このシーズンの赤ナマコは堅いので、青ナマコを使っているという。鹿児島産の「蒸しあわび」はマヨネーズのような黄身酢でいただくが、これはサッパリし過ぎていて、ちょっと物足りない気がした。「白魚の春巻き(普段はフカヒレの春巻きらしい)」は塩コショウでいただいたが、これは美味しくお勧めである。「うずらのもろみ漬け」は柔らかく、鉄分を感じる肉も美味しかったが、味付けは薄めだった。
 それにしても、初めて訪れた店であったが、店主も女将さんもとても良い方で、実に居心地の良い店であった。(2019年4月追加)

熊本市中央区花畑町10-10 中山ビル1階  地図 
電話番号:096-355-3253
定休日:毎月9日(不定休あり)
営業時間:18時〜22時半
予算:あこう昆布締め1000円、甘鯛塩焼き1000円、湯葉あんかけ800円
アクセス:熊本市電・熊本城・市役所前電停で降り、熊本城と反対側の中央区役所側へ渡る。電車通り沿いにある「十八銀行」とローソンの間の通りを左折し、1つ目のT字路を右折すると右側にある。熊本城・市役所前電停より徒歩5分
最寄りのランドマーク:中央区役所、十八銀行熊本支店
お勧めポイント:地物の魚貝が味わえるアットホームな店

このビルの・・・ 1階にあります 古いビルの1階にある通路を進み、引き戸を開けると・・・ 手前にカウンター席、そして奥にテーブル席があります お酒のメニューを見ると、日本酒は純米酒が7種あるが地酒はなく、ワインは赤白1種類ずつ。また、焼酎はなく、お酒の種類が少ないのがこの店の問題点 食べ物のメニューも食材がかなり絞り込まれており、こちらも少なめ 結局、日本酒を注文した まずは、突き出しとして「ヒラメの南蛮漬け」と 「粕汁」 「空豆の素揚げ」が出された注文した天草産「あこうの昆布締め」 自家製のカラスミが添えられ、アラのようなネットリとした旨味がある 鹿児島産の「蒸しあわび」マヨネーズのような黄身酢でいただくが、これはサッパリとし過ぎていて、ちょっと物足りない気がした 「白魚の春巻き(普段はフカヒレの春巻きらしい)」 塩コショウでいただたが、これは美味しくお勧め 「うずらのもろみ漬け」 鉄分を感じる肉も美味しかったが、味付けは薄め