過橋米線(かきょうべいせん)秋葉原店
秋葉原にある雲南料理の店。雲南省はベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接する中国南東部にある地域。標高が高く、年中春のような気候が続くため、中国産松茸が数多く採れることでも知られるキノコの産地である。また、少数民族が多く、山の幸にも恵まれているため、店名にもなっている「過橋米線」や「気鍋鶏」など雲南特有の料理が生まれた。
「過橋米線」はこの秋葉原店の他、吉祥寺や上野、日暮里にも支店がある。料理は高級中華料理と言うよりはB級の中国家庭(家常)料理という感じで、この種の店で美味しいと思える店がなかなかなかっただけに、東京ではかなり貴重な存在である。
住所では1階とあるが、実際はビルの中2階への階段を上がる。階段入り口には食べ放題の看板などがあり、料理の写真や外観からはとても美味しいとは思えない。店内に入ると、中のインテリアは想像通りB級中華店っぽく有名人の色紙が飾られ、店員も全員中国人のようだ。メニューを見ると、辛い料理には唐辛子マークが付いており、雲南料理もあるが、一般の中華料理店で見られる料理も多い。なので、実際のこの店の料理は、「雲南料理+その他中国料理」といった感じである。
今回はこの後にも取材があったため、お腹いっぱいになりそうな本命の鍋料理「過橋米線」 や「気鍋鶏」を諦め、食べたことのない幾つかの現地料理にチャレンジした。食べて思ったのは、どの料理も味付けのセンスが良く、辛い料理でありながらとても洗練されていた。例えば、「海老入雲南酸辛豆腐」は、四川の麻婆豆腐とは全く異なったコクのある絶品のピリ辛豆腐であったし、「牛肉の水煮」も鮮烈な辛さのスープが何とも言えず美味しかった。また、次回是非食べてみたいと気になったメニューは、「過橋米線」や「気鍋鶏」の他、「老江湖豆 腐」、「千張肉」、「山椒ナス」、「山椒クミン魚」、「昆明辛子鶏」、「蝦と茶樹茸の炒め」、「黄油局蟹」など。
それにしても、一品一品が安くてボリュームがあり、部下や家族を連れて来るには最適な中華料理店である。また、ホームページのクーポンを利用した2480円の2時間食べ放題(飲み放題付き3960円)のコースは、一部の高級メニューを除くほぼ全てのメニュー(100種)を対象としたオーダー制バイキングなので、これは絶対にお得である。(2014年5月追加)
千代田区外神田6-5-11 MOAビル1階
電話番号:03-3835-7520
定休日:無休
営業時間:11時半〜14時半、17時〜23時半
予算:海老入雲南酸辛豆腐745円、牛肉の水煮894円、コース料理は3名からで2800円、3800円、4800円、5800円
アクセス:東京メトロ銀座線・末広町駅4番出口を出てすぐ反対方向の「外神田5丁目交差点」へ向かう。「たいやき 神田達磨」角を右折して蔵前橋通りを進む。150mほど進むと「ジョナサン」が見えるのでその手前のビル。末広町駅から徒歩2分。
最寄りのランドマーク:銀座線末広町駅、たいやき神田達磨・秋葉原店
お勧めポイント:日本では珍しい中国雲南料理が食べられる店
突き出し
海老入雲南酸辛豆腐
何か忘れました
牛肉の水煮
大理回族羊肉