鮨 柳屋
ジーンズで知られる繊維の町・児島にある有名寿司店。倉敷市中心部からはタクシーで20分くらいかかる。タクシー運転手によると、夜は倉敷や岡山からの同伴出勤客で賑わう店だという。靴を脱いで店内に上がると、確かに、一見して高級寿司店の雰囲気が漂っている。手前に個室があり、奥にはベンチシートのカウンター席がある。足元の床板は床暖房となっており、寒い冬でも快適。白木のカウンター内では店主が一人で作業している。
この店は完全予約制のお任せコースのみで、昼も夜も一斉スタートの1回転。この日はランチコースでの訪問。まずは、大将の挨拶があり、アレルギーの有無を聞かれる。アルコールは、白ワインとスパーリングが多く、生ビールはプレミアムモルツ。グラスワインはなく、ワインはハーフサイズのボトルから。
まず出てきたのは、地物の「イイダコの煮物」。瀬戸内産の蛸は歯切れが良く、甘みが抑えられた味付けもいい。続く2品目は「イクラ丼」。酢飯は、酢のしっかりとした赤酢の酢飯である。イクラの皮は柔らかく、柚子皮の香りとも合う。3品目は、「ワタリガニの茶碗蒸し」で、ここから握りがスタート。
1貫目の握りは「ヒラメ」。熟成しているのか?弾力のない平目だ。酢飯は先程のイクラと同じ酢飯で、塩も酢もしっかりとしており、炊き方は硬め。これは好みが分かれるところだろう。2貫目の握りは「カワハギ」。ネタの間に肝を挟んでいるが、やはり肝は上にのせたほうが美味しい。3貫目の「春子鯛」は普通で、4貫目の地物の「ハリイカ(甲いか)」は、ネットリと柔らか。5貫目は、宮城県塩釜の「本鮪の剥がし」。赤身ながら、鮪の香りがあっていい。6貫目は「サワラの漬け」。ブラックペッパーを使っているのは意外だが、身は繊維が細かく、こちらもネットリと柔らかくて美味しい。7貫目の「しめ鯖」は、鯖の香りと白板昆布のバランス良く最高。8貫目の「車海老」は、海老の香りと甘み共に申し分なし。9貫目は「生のホッキ貝」で、10貫目は「蒸し牡蠣」。「蒸し牡蠣」と言いながらも、サッと火を通したレア状態で、ポン酢や柑橘と塩ではなく、甘いツメが意外にも合う。11貫目は北海道産の「バフンウニ」で、さらに、味噌薄めの味噌汁が出て、12貫目は「煮穴子」。小ぶりのメソアナゴながら、味が濃くて美味しい。13貫目の「手巻きのトロタク」は、とろける様に美味しい。そして、「芝海老の卵焼き」と「抹茶の小豆餡入りシャーベット」が出て終了となった。
味的には1つ星くらいだが、最高の素材を使用する高級店とは思えないくらいコスパが良く、地方の寿司店としてはかなり魅力的なため、総合的に考えて2つ星とした。(2022年11月取材)
https://sushi-yanagiya.jp
倉敷市児島下の町4丁目12-52-1
電話番号:086-474-0088(受付時間14時半‒16時)
定休日:不定休(ホームページのお知らせから確認)
営業時間:12時と18時の一斉スタート
予算:ランチコースは9000円くらい(季節や仕入れによって変動する)
アクセス:JR瀬戸大橋線・上の町駅から徒歩15分。倉敷市内からタクシーで20分(4700円)
最寄りのランドマーク:中国銀行・田ノ口支店、おかやま信用金庫・琴浦支店
お勧めポイント:コスパ抜群な高級寿司店
JR瀬戸大橋線・上の町駅は無人駅で、駅前にはタクシーなど含めて何もない寂しい駅
このセブンイレブンの裏にある
この駐車場の広い一軒家ですが、駐車場からは入口が見えません
近づくと、奥に通路があって・・・
奥に灯りと暖簾が見えます
暖簾をくぐって店内に入ると・・・
石畳の通路があって、手前に個室があり・・・
奥にはベンチシートのカウンター席がある。足元の床板は床暖房となっており、寒い冬でも快適。白木のカウンター内では店主が一人で作業している
アルコールメニュー。白ワインとスパーリングが多く、生ビールはプレミアムモルツ。グラスワインはなく、ワインはハーフサイズのボトルから
まず出てきたのは、地物の「イイダコの煮物」
瀬戸内産の蛸は歯切れが良く、甘みが抑えられた味付けもいい
続く2品目は「イクラ丼」
酢飯は、酢のしっかりとした赤酢の酢飯である。イクラの皮は柔らかく、柚子皮の香りとも合う
3品目は、「ワタリガニの茶碗蒸し」
ここから握りがスタート。1貫目の握りは「ヒラメ」。熟成しているのか?弾力のない平目だ。酢飯は先程のイクラと同じ酢飯で、塩も酢もしっかりとしており、炊き方は硬め。これは好みが分かれるところだろう
2貫目の握りは「カワハギ」。ネタの間に肝を挟んでいるが、やはり肝は上にのせたほうが美味しい
3貫目の「春子鯛」は普通
4貫目の地物の「ハリイカ(甲いか)」は、ネットリと柔らか
5貫目は、宮城県塩釜の「本鮪の剥がし」。赤身ながら、鮪の香りがあっていい
6貫目は「サワラの漬け」。ブラックペッパーを使っているのは意外だが、身は繊維が細かく、こちらもネットリと柔らかくて美味しい
7貫目の「しめ鯖」は、鯖の香りと白板昆布のバランス良く最高
8貫目の「車海老」は、海老の香りと甘み共に申し分なし
9貫目は「生のホッキ貝」
10貫目は「蒸し牡蠣」。「蒸し牡蠣」と言いながらも、サッと火を通したレア状態で、ポン酢や柑橘と塩ではなく、甘いツメが意外にも合う
11貫目は北海道産の「バフンウニ」
さらに、味噌薄めの味噌汁が出て
12貫目は「煮穴子」。小ぶりのメソアナゴながら、味が濃くて美味しい
13貫目の「手巻きのトロタク」は、とろける様に美味しい
「芝海老の卵焼き」は、甘めの味付けながら、海老の香りがしっかりと香る
そして、「抹茶の小豆餡入りシャーベット」が出て終了となった。