鮨 鈴木

 数寄屋橋近くのビルにある小さな寿司店。偶然にも、銀座グルメバイブルに掲載されている「銀座 テンダー(→ 銀座グルメバイブル・バーの頁を参照)」や「銀座Toruya Premium本店(→ 銀座グルメバイブル・焼き鳥の頁を参照)」は同じフロアにある。実は、この店の大将は「鮨 青木(→ 銀座グルメバイブル・寿司の頁を参照)」の出身。なので、握りは間違いなく美味しい。
 日本酒のリストを見ると、「はせがわ酒店(→ 銀座グルメバイブル・ショッピングの頁を参照)」の取り扱いブランドが多く、 日本酒のセレクトはいい。焼酎の品揃えはイマイチだが、シャンパンは「ドンペリ」や「サロン」、「アンリ・ジロー」、さらに、ケンゾーエステイトのワインなどそれなりにある。
 この店のつまみはどれも美味しく、値段を考えなければ酒飲みにとって最高の店である。先ずは、「トラフグの刺身」が出てきたが、これは普通。「真ツブ」と「ボタン海老」は、どちらも素材が一級品なので不味いわけがない。「牡蠣の酒蒸し」は、驚くほどプリっとした大振りの身で、旨味があって美味しい。「蒸し鮑と煮ダコ」の黒鮑は、とても香り高く旨味十分。「トラフグの焼き白子」は、かかっている餡が秀逸。「鯨の尾の身」の刺身は、脂がのっていて柔らかく、最高レベルの鯨であった。「自家製カラスミ」は、しっとりしていて日本酒に合う。「鮟鱇の肝と柿」は意外な組み合わせだが、柿の甘みが鮟肝に深みとサッパリ感を与えている。
 続いて握りとなるが、この店のシャリは赤酢で、塩味が抑えられているものの、酢がキリッとしていて美味しい。酢飯が美味しいので、握りはどれも悪くないが、握りのネタの厚さが若干薄めなので、バランスがイマイチだ。「ヒラメ」から始まり、「寒ブリ」、大間の本鮪「赤身」、「中トロ」、「大トロ」、「コハダ」、「サヨリ」、「赤貝」、「スミイカ」、「バフンウニ」、「車海老」、「煮ハマグリ」、「煮穴子」と続き、「玉子焼き」で終了となった。
 全体的な印象としては、食べ物自体は美味しかったものの、開店が数分遅れて店外で待たねばならなかったこと、女将さんの気配りが足りずホスピタリティに欠けたこと、この日の常連の客層が良くなかったこと、これらの心証がマイナスとなり、星を1つ下げた。(2020年2月追加)

中央区銀座6丁目5-15 銀座能楽堂ビル5階  
電話番号:03-5537-6868
定休日:月曜
営業時間:12時~14時(火曜日を除く)、18時~22時
予算:お任せで3万円くらい
アクセス:東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)銀座駅から「Ginza Sony Park」や「不二家」、「東急プラザ銀座」のある数寄屋橋交差点へ向かう。数寄屋橋交差点から外堀通りをJR新橋駅方面に進み、1つ目の交差点を過ぎた左側にあるビル。銀座駅(数寄屋橋交差点)から徒歩2分
最寄りのランドマーク:数寄屋橋交差点、外堀通り
お勧めポイント:最高のネタを使った銀座の人気寿司店

数寄屋橋近くのビルの5階にあります カウンター席だけの小さな店ネタは一級品揃い 日本酒のリストは「はせがわ酒店」ブランド 先ずは、「トラフグの刺身」が出てきたが、これは普通 「真ツブ」と「ボタン海老」は、どちらも素材が一級品で不味いわけがない 「牡蠣の酒蒸し」は、驚くほどプリっとした大振りの身で、旨味があって美味しい 「蒸し鮑と煮ダコ」の黒鮑は、とても香り高く旨味十分 「トラフグの焼き白子」は、餡がかかっている餡が秀逸 鯨の尾の身」の刺身は、脂がのっていて柔らかく、最高レベルの鯨 「自家製カラスミ」は、しっとりしていて日本酒に合う 「鮟鱇の肝と柿」は意外な組み合わせだが、柿の甘みが鮟肝に深みとサッパリ感を与えている 続いて握りとなるが、この店のシャリは赤酢で、塩味が抑えられているが酢はキリッとしていて美味しい。酢飯が美味しいので、握りはどれも美味しい。しかしながら、握りのネタの厚さが薄めなので、若干バランスが悪い。「ヒラメ」は弾力があって旨味あり 「寒ブリ」は脂がのっていて最高 「大間の本鮪の赤身」は、香りも鉄分による深みもなし 「大間の本鮪の中トロ」はまあまあ 「大間の本鮪の大トロ」は、香りと脂のバランスがいい 「コハダ」は香りがあるが、全体としてはイマイチ 「サヨリ」は、直前に酢で洗って芝海老のオボロを挟む「赤貝」は身が厚く、香りもある 塩でいただく「スミイカ」は普通 「バフンウニ」は、この時期とは思えないほど質が良かった 「車海老」は香りと甘みに欠ける 「煮ハマグリ」は、柚子皮の香りがして硬く甘め 「煮穴子」は柔らかく、臭みがなくて美味しい「玉子焼き」は、海老の香りのする真っ当な仕事の玉子焼き