鮨処 美な味(みなみ)
函館の西部エリアにあるミシュラン1つ星を獲得したことがある寿司店。店に入ると右側にカウンター席が、そして左側には小上がりではなく、寿司屋にしては珍しいボックスタイプのテーブル席がある。
この店は函館では珍しく本格的な江戸前寿司を出す店である。なので、この店では他の江戸前寿司店と同様、握りに煮きりを塗って供されるため、寿司むらさき(醤油)は出てこない。しっかりと酢が効いた酢飯はほんのりと赤く、店主によると赤酢を含めて4種類の酢をブレンドしているという。また、基本的に寿司ネタには何らかの仕事がなされており、握りは細長い小ぶりな寿司だ。
ネタは北海道産を中心に、全国各地から質の良いものを取り寄せている。この日のウニはオフシーズンにもかかわらず、北海道産のムラサキウニとバフンウニの2種類があり、2種類合いのせで供されていた。ウニは海苔で軍艦巻きにするのではなく、煮込んだ海苔をのせるこの店のオリジナルのもの。また、この日のマグロは松前産の冷凍物だったが、非常に質が良く、とても香りがあって良かった。さらに、追加注文したコハダ(写真は撮り忘れた)の締め具合も塩加減も良かった。
しかしながら、ミシュラン星付きの店であるにもかかわらず、日本酒は北海道の「国稀」と石川の「菊姫」しかないのが残念であった。正直なところ、値段を考慮した全国的な評価としては1つ星くらいの評価となろうが、函館にある他の寿司店との相対的な評価を加味して今回は2つ星とした。(2016年4月)
函館市末広町9-5
電話番号:0138-26-6176
定休日:17時~21時半
営業時間:月曜
予算:お任せで15000円くらい
アクセス:函館市電・十字街電停で降り、電車通りから北洋銀行の通りへ入るとすぐ右側。十字街電停から徒歩1分
最寄りのランドマーク:北洋銀行末広町支店
お勧めポイント:函館で本格的な江戸前寿司が味わえる
ココですカウンター席
寿司屋では珍しいボックス席
本日の魚と産地。北海道産がほとんどであるが、全国各地からより室の良いものを取り寄せているという
生ビールとつまみ
まずは「ヤリイカのゲソの漬け」が出てきた
湯引きしたボタン海老は塩でいただく
むしりホタテ
ホウボウの昆布締め
煮ダコ
サクラマスの自家製スモーク
毛ガニとバフンウニ、ホタテのカニ味噌和え
キンキの焼き物
お椀(まつかわガレイだったかな?)
ここから握りがスタート。ヤリイカの握りには隠し包丁が・・・
まつかわガレイ
生のホッキ貝に軽く焼きをつけて火を通したもの
松前産本マグロの中トロ。冷凍物だったが、質が良くて香り高かった
本マグロの赤身の漬けは手巻きに
蒸した白魚は、塩漬けした桜の葉に巻いて香り付けしている
煮アワビは薄く切って2枚づけで握り、ツメを塗る
生のトリガイはさっと火を通して握る
煮ハマグリ
玉子焼き
かんぴょう巻は簾で巻く。これでお任せは終了となる
追加で頼んたムラサキウニは、海苔の軍艦巻きではなく煮た海苔をのせて食べるこの店オリジナル。僕的にはやはり醤油を塗った方が美味しいと思う
追加した本マグロの中トロ巻。これはやはり美味しい!