増田うどん
食べログを見ると、北海道の方は口を揃えて「肉うどん」イコール、最近札幌にもオープンした福岡のフランチャイズチェーン店「肉肉うどん」をイメージしているようだが、それは大きな間違い。この店の薄口醤油を使ったダシ汁や薄切りで甘辛く炊かれた牛肉などは、明らかに関西風・大阪肉うどんの特徴を備えている。ダシの色が濃く肉が厚めで生姜テイストの「肉肉うどん」とは明らかに異なっており、僕のこれまでの経験では、吉本芸人御用達の大阪難波の「千とせ」の「肉うどん」や「肉吸い」にむしろ近い。但し、こと麺に関しては、コシが弱く角張っていない大阪うどんというよりも讃岐うどんに近く、「大阪+讃岐=増田うどん」なのでは?というのが僕の推論である。
店に入ると、左側にガラス張りの製麺場があり、右側にはコの字型のカウンター席とテーブル席がある。白と黒、そして木を用いた現代的なインテリアがいい。
この店の麺は、何故か温かいうどんになると急にコシが弱くなってしまう。なので、僕がお勧めしたいのは麺が冷たい“ぶっかけ(冷)”。中でも「増田肉ぶっかけ(冷)」が僕の一押しである。この店の名物「増田肉うどん(温)」の温かいダシ汁では麺のコシの弱くなってしまい、しかも甘辛く炊かれた牛肉の味が汁全体を支配してしまい、うどん全体のバランスが台無しなのである。やはり、甘く炊かれた牛肉と汁との相性を考えると、辛めの汁を使った“ぶっかけ”の方がピッタリとくる。さらに、これに七味唐辛子をタップリかけて食べると牛肉の風味が増してなおいい。“肉はちょっと”と言う方は、「えび天ぶっかけ」がお勧め。人気の「ごぼ天ぶっかけ」は、ごぼうの切り方が細すぎるために歯ごたえが悪く、何よりも油ぎれが悪いのでお勧めできない。さらに、ネーミングが魅力的で思わず頼んでしまいそうな「かまチーズカレーうどん」は、汁と麺が絡まない上にスパイシーさもなく、こちらもお勧めできない。(2014年4月追加)
中央区南3条西9丁目1000-6 イオ南3条ビル1階
電話番号:011-231-8188
定休日:不定休
営業時間:営業時間:【月曜〜 金曜】11時〜16時、18時〜20時半、【土日・祝日】11時〜19時(売切れ次第終了)
予算:増田肉 ぶっかけ(冷)800円
アクセス:地下鉄東西線・西11丁目駅3番出口を出て石山通を左(南側)へ向かう。「札幌プリンスホテル」を過ぎ、中央区役所前の信号を左折して薄野方面へ向かう。「北海道美容専門学校」の前を過ぎるとすぐ右側。西11丁目駅から徒歩5分。
最寄りのランドマーク:札幌プリンスホテル、中央区役所、北海道美容専門学校
お勧めポイント:肉ぶっかけうどんが美味しい