祇園 にし

 八坂神社近くにある人気の日本料理店。ビルの1階にある店内は、日本料理店としてはやや箱が小さめ。入口側にテーブル席があり、奥にカウンター席があるが、入口側のテーブル席は配置的に落ち着かないので、僕のお勧めは奥のカウンター席。
 この店の特筆すべき点は。とにかくお酒の品揃えが凄いことである。シャンパンは、1997年のサロンから2008年と2009年のクリスタルの他、ジャックセロス、アンリジローなどといったビックネームが揃っており、価格帯は9000円〜150000円である。白ワインは、コントラフォンのムルソー、エティシエンヌ・ソゼのピュリニー・モンラッシュ1er ペリエール、キスラーのシャルドネ、ドメーヌ セリーヌのシャルドネなどがあり、価格帯は6000円〜56000円。赤は、シャトー・ラフィット・ロートシルト、フィリップ・バカレ、ロベール・シュヴィヨン、シャトー・ムートン・ロートシルト、オーパス・ワン、スタッグリーブ、ロバート・モンタヴィなどがあり、価格帯は6500円〜130000円。日本酒は、而今、十四代、飛露喜、洗心、醸し九平次などで、全て半合からグラスでいただける。さらに焼酎は、魔王、森伊蔵、村尾、佐藤、中々など。これは、あくまでも店主の酒好きが高じて集められたものであり、ソムリエなどのサービス担当はいない。
 まず出てきたのは「長芋ソーメン」。シンプルながら出汁に深みがあり、夏らしくサッパリとしている。お椀は「牡丹ハモと蓮根饅頭の白味噌仕立て」。暑い季節に白味噌とは珍しいが、意外にサッパリとしていて良かった。最初のお造りは「岩手県の白トリ貝(石影貝)と本マグロのトロ」で、二品目のお造りは「ケンサキイカと甘海老のウニ和え」。八寸は「胡麻豆腐と蒸し鮑」、「オマール海老と桃」、「イチジク」、「白髪ソーメンとスーパートマト・毛ガニ・白芋茎の土佐酢ジュレ」、「トウモロコシのムース」。お凌ぎは「ノドグロご飯」で、焼きたてのノドグロから染み出た脂とキャビアの塩味が相まって最高だった。「グジと松茸の揚げ出し」は、カリッと揚げられたグジが最高に美味しかった。トロッと揚げられた「賀茂茄子と小振りの焼き鮎の海老あんかけ」は絶妙。炊き込みご飯の具材は、「鰻」か「近江牛ミスジとトウモロコシ」の2つであったが、「近江牛ミスジとトウモロコシの炊き込みご飯」をチョイス。いわゆる牛肉のバター醤油味ご飯で、非常に美味しいがそれほどたくさんは食べられない。「赤出汁」はナメコとアサリで、山椒が効いていた。また、香の物には珍しく「自家製ウリと明太子」が付いてきたが、これはなかなか美味しかった。デザートの「宮崎マンゴーのムース・ソーテルヌジェル」 は、トロトロで美味しく、パティシエがつくるレベルであった。そして、最後はコーヒーと抹茶のマカロンで終了となった。
 もちろん、料理も美味しかったが、グラスワインや日本酒のセレクトも良く、お酒好きにとっては満足度が高い店だ。(2019年9月追加)

東山区月見町21-2 
電話番号:075-532-4124
定休日:月曜(火曜は夜のみ)
営業時間:【昼】12時~12時半、【夜】18時~19時半(前日までの予約が必要)
予算:【昼】5000円、10000円、(夜の15000円も可能)【夜】12000円、15000円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座を過ぎ、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)過ぎて進むと正面に八坂神社が見えるので、東大路通りの信号を八坂神社側へ渡る。東大路通り右側へ進み、2つ目の信号(東山安井交差点)を左折すると、すぐ左側にある。阪急河原町駅より徒歩12分
最寄りのランドマーク:八坂神社、東大路通り、東山安井交差点
お勧めポイント:ワインや日本酒などのお酒が充実している日本料理店

八坂神社の近くの坂を上ると、左に派手な飲食店の看板が見えるが、地味な方の・・・ココです!入口側にテーブル席があり、奥にカウンター席があるが、入口側のテーブル席は配置的に落ち着かないので、僕のお勧めはこのカウンター席 英勲の純米大吟醸をいただいたら ワイングラスで出てきた まず出てきたのは「長芋ソーメン」 シンプルながら出汁に深みがあり、夏らしくサッパリとしている お椀は「牡丹ハモと蓮根饅頭の白味噌仕立て」。暑い季節に白味噌とは珍しいが、意外にサッパリとしていて良かった 最初のお造りは「岩手県の白トリ貝(石影貝)と本マグロのトロ」 二品目のお造りは「ケンサキイカと甘海老のウニ和え」見た目は美しかったが、ウニとイカの組み合わせの相乗効果はなかった 八寸は「胡麻豆腐と蒸し鮑」、「オマール海老と桃」、「イチジク」、「白髪ソーメンとスーパートマト・毛ガニ・白芋茎の土佐酢ジュレ」、「トウモロコシのムース」 お凌ぎは「ノドグロご飯」で、焼きたてのノドグロから染み出た脂とキャビアの塩味が相まって最高だった「グジと松茸の揚げ出し」は、カリッと揚げられたグジが最高に美味しかった トロッと揚げられた「賀茂茄子と小振りの焼き鮎の海老あんかけ」は絶妙 炊き込みご飯の具材は、「鰻」か「近江牛ミスジとトウモロコシ」の2つであったが、「近江牛ミスジとトウモロコシの炊き込みご飯」をチョイス セットが完成。香の物には珍しく「自家製ウリと明太子」が付いてきたが、これはなかなか美味しかった いわゆる牛肉のバター醤油味ご飯で、非常に美味しいがそれほどたくさんは食べられない 「赤出汁」はナメコとアサリで、山椒が効いていた デザートの「宮崎マンゴーのムース・ソーテルヌジェル」 は、トロトロで美味しく、パティシエがつくるレベルであった最後はコーヒーと「抹茶のマカロン」で終了となった