ぎをん福志
祇園花見小路から少し入ったところにある小さな日本料理店。実はこの店、開店1年目を迎えたまだ新しい店なのである。青森県金木町出身の店主・福士さんは、「たん熊北店・本店」を経てこの店を開いた。開高 健を彷彿させる店主の料理は、今まさに旬を迎えつつある。
店内に入ると、左に樹齢200年の檜のカウンター席が7席と、右に6名までのテーブル席が1つある。料理は大将一人で調理し、サービスは女将さん一人で担当しているが、とても淀みのない素晴らしいサービスである。コースは3コースで、今回は真ん中のコースを予約。
先ずはおしるし(日本酒)をいただく。この日の料理は、「ワタリガニと焼きナスの酢のもの」からのスタート。ハマボウフウとウニが加わることで、料理に厚みが感じられる。続く「岩手産松茸とハモの土瓶蒸し」は、松茸だけでなく、脂ののったハモが抜群に旨い。最初のお造りは「明石の真鯛と九州のアカイカ」で、2つ目のお造りは「鰹のたたき」。皮目がカリカリに焼かれたスモーキーな鰹を、ニンニク醤油と辛子でいただく。そして、続く「鯖の棒鮨」には、バッテラのような白板昆布がのっていた。酢が優しく、脂ののった鯖がほんのり甘く感じられる。さらに、蒸さずに焼き上げたという関西風の「琵琶湖の天然鰻の蒲焼き」は、皮が香ばしく身は柔らかでジューシー。「スッポンの茶碗蒸し」は、スッポンの深遠なる旨味が何とも美味しい。最後の締めは、何と!「ほうじ茶の鯛茶漬け」。これはよくある胡麻醤油漬けの真鯛の刺身ではなく、真鯛の刺身の下には、ネットリとした胡麻醤油ペーストが敷かれ、香ばしいあられがアクセントになっている。水菓子は「洋梨と栗のカスタード」。そして、最後の「鍵善良房」の上生菓子をいただき、薄茶で終了となった。
それにしても、どの料理も店主のセンスを感じさせる洗練された京料理であった。(2019年10月追加)
http://gion-fukushi.jp
東山区祇園町南側570-120
電話番号:075-354-5314
定休日:日曜、第2・第4月曜(月1回の不定休あり)
営業時間:12時、17時半〜19時半
予算:【昼】15000円、【夜】15000円、20000円、30000円
アクセス:阪急河原町駅の出入り口1を出て、四条通を鴨川・八坂神社方面に進む。京都四條南座の前を過ぎて進むと、朱色の壁の大きな建物(お茶屋一力亭)が見えるので、その角を右折。花見小路を進み、右側の3つ目の交差点を右折すると次の左角にある。阪急河原町駅より徒歩6分
最寄りのランドマーク:祇園花見小路、お茶屋一力亭、
お勧めポイント:店主のセンスを感じさせる洗練された京料理店
祇園花見小路から少し入ったところにある
ココです!
店内に入ると、左に樹齢200年の檜のカウンター席が7席と・・・
右に6名までのテーブル席が1つある
先ずはおしるし(日本酒)をいただく
この日の料理は、「ワタリガニと焼きナスの酢のもの」からのスタート。ハマボウフウとウニが加わることで、料理に厚みが感じられる
「岩手産松茸とハモの土瓶蒸し」は、松茸だけでなく、脂ののったハモが抜群に旨い
最初のお造りは「明石の真鯛と九州のアカイカ」
2つ目のお造りは「鰹のたたき」。皮目がカリカリに焼かれたスモーキーな鰹を、ニンニク醤油と辛子でいただく
「鯖の棒鮨」には、バッテラのような白板昆布がのっていた。酢が優しく、脂ののった鯖がほんのり甘く感じられる
蒸さずに焼き上げたという関西風の「琵琶湖の天然鰻の蒲焼き」は、皮が香ばしく身は柔らかでジューシー
「スッポンの茶碗蒸し」は、スッポンの深遠なる旨味が何とも美味しい
炊きたての土鍋ご飯
見事な銀シャリ
これを「ほうじ茶の鯛茶漬け」でいただく
これはよくある胡麻醤油漬けの真鯛の刺身ではなく、真鯛の刺身の下には、ネットリとした胡麻醤油ペーストが敷かれ、香ばしいあられがアクセントになっている
水菓子は「洋梨と栗のカスタード」
最後の「鍵善良房」の上生菓子
薄茶で終了となった